おはようございます。
本日は小説の感想記事です。
ネタバレのない記事を作成したつもりですが、感想をみるのもイヤという方はタイトルのみチェックしてください。
まだまだ寒い日が続きますが、このたび少年のひと夏の勇気の物語を読みました。
初夏のさわやかな風のような、胸がスッとするお話でした。
本日は小説『夏の騎士』(作者:百田尚樹さん)の感想記事です。
本書を読み、勇気の大切さを学びましょう
『夏の騎士』
記事の内容は、以下の通りです。
1.あらすじ
2.作者について
3.感想
それぞれの内容についてみていきます。
あらすじ
本作のあらすじです。
あの夏、ぼくは「勇気」を手に入れた。
楽天ブックス 商品紹介ページ(https://books.rakuten.co.jp/rb/15953442/)より引用
稀代のストーリーテラーによる約3年ぶり、渾身の長編小説。
人生で最も大切なもの。それは、勇気だ。
ぼくが今もどうにか人生の荒波を渡っていけるのは、31年前の出来事のおかげかもしれないー。昭和最後の夏、ぼくは仲の良い友人2人と騎士団を結成する。待ち受けていたのは、謎をめぐる冒険、友情、そして小さな恋。
新たなる感動を呼び起こす百田版「スタンド・バイ・ミー」、遂に刊行。
舞台は夏、神戸のとある小学校。
六年生のぼく(主人公)と健太、陽介は、勉強も運動もできない、いわゆる「落ちこぼれ」。
ある日、『アーサー王の物語』に感動した主人公の発案で、三人で「騎士団」を結成します。
三人はクラスメイトにからかわれながらも、憧れの美少女、有村由布子をレディとして忠誠を誓う。
彼女を守るため、隣町で起きた女子小学生殺害事件の犯人探しを始めたが――。
というのが物語の大筋です。
また、上記には記載されていませんが、物語のカギを握るもう一人の少女と、三人にとってのもう一つの大きなチャレンジも併せて、物語全体が描かれています。
さわやかな少年小説でした。
ストーリーも理解しやすく、広く楽しめる内容です。
作者について
百田尚樹さんは 1956 年生まれの放送作家です。
同志社大学を中退後に放送作家となり、「探偵ナイトスクープ」のチーフライターを 25 年以上務められています。
作家としては 2006 年に『永遠の 0』を発表し小説家デビューされました。
その後、高校ボクシングを題材にした『BOX!』、2013 年に本屋大賞を受賞した『海賊と呼ばれた男』など発表されています。
小説のほかにも『日本国紀』や、『禁断の中国史』など歴史に言及する書籍も多数出版されており、いずれも多くの反響があるようです。
また、ご自身の Youtube チャンネルや twitter でも政治や歴史についてかなり強い主張をされており、話題になることもしばしばあります。
興味をもった方は検索してみてください。
百田さんについての印象を批判をおそれずに申し上げると、「個性の強い正直な関西のオジサン」です。
そんなオジサンが書く書籍、私は好きです
感想
百田さんといえば関西弁による軽妙な文章という(個人的な)イメージです。
本書でもそれが全開で発揮されていました。テンポの良い文章・話の展開のおかげでイッキ読みでした。
本作は少年たちのひと夏の挑戦をきっかけとした成長の物語です。
全体的に「ちょっとうまくいきすぎ感」は否めませんが、そこは小説、ご愛嬌ということで。大変楽しめました。
目標に向かって仲間と励ましあい、協力して頑張る、そして結果を得る。たとえ望んだとおりの結果が出なくても、その過程で努力と勇気の大切さを学ぶ。
多感な学童期にこんな経験ができれば、人生前向きに生きていけますよね。
成長に不可欠なのは、結果 < プロセスです
まとめ
稀代のストーリテラーによる日本版スタントバイミー。
少年たちの挑戦と成長の物語を、ぜひ楽しんでください。
本日は小説『夏の騎士』について、
・あらすじを紹介。さわやかな読み味の、少年青春小説。
・作者について紹介。個人的な百田さんの印象は、関西の正直オジサン。
・作品の感想を記載。軽妙な文章とテンポの良い展開でイッキ読み、楽しめました。
上記 3 点について私なりにまとめました。
本作は全 256P とボリュームもちょうどよく、個人的にはライトな小説として楽しめました。
ビジネス書や子育て本ばかりでは疲れてしまうので、バランスよく色々なジャンルの本を楽しみたいと思います。
改めて感じましたが、小説は至上のエンターテイメントですね。
ぜひ手に取ってみてください。
【こんな小説もおススメです】
『同志少女よ、敵を撃て』
2022 年本屋大賞を受賞した作品です。
史実に基づいたソ連の女性狙撃兵という設定で、独ソ戦が描いてあります。
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2017 年に本屋大賞を受賞した作品です。
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