おはようございます。
「頭のいい子」というタイトルが印象的な書籍です。みなさんの思い浮かべる「頭のいい子」とはどんな子でしょうか。
この点について、著者である小川さんは『一昔前なら「みんなができることを、みんな以上にできること」が社会から評価される要因だったが、これからは「自分の強みを世の中で発揮できること」が求められる』と述べています。
そして、その力を発揮できる子が「頭のいい子」として伸びていくのだそうです。
本書では、子がそのような力を伸ばしていくために、親が意識すべきポイントがわかりやすく紹介されてありました。多くのことが学べましたので、記事にまとめたいと思います。
本記事を読むことで、ご自身の子育てを振り返る機会になると思います(私自身がそうでした)。見守る子育てとはどういうことでしょうか。
本日は、書籍『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』(著者:小川 大介さん)の要約・感想記事です。
本書を読み、子育てにおける 3 つの M を知りましょう
『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』part 1
記事の内容は、以下の通りです。
1.認めること
2.見守ること
3.待つこと
それぞれの内容についてみていきます。
認めること
1 つめの M は、認めることです。
本来「認める」という言葉には、ありのままを受け入れる・許すという意味があるようです。
とくに本書では、「存在を認めること」とありました。
この「認める」を実践するコツは、いったん子の言い分を聞き、ジャッジする前にコンマ何秒でもいいので、子の気持ちを受け止めることです。
例えばお店で「これ買って~」とダダをこねるシーン。
親は「ダメ!」と頭ごなしに否定→子の「買って~」は止まらず、大泣きして訴え→最終的に「もう知らないからね!」と放置…
なんとなくイメージが湧きますし、経験のある方も多いのではないでしょうか。
本書によると、この時に必要なのは、子の「これ買って」を受け止めること。
「ダメ!」ではなく、「これが欲しいのね」と対応し、子の気持ちを受け止めてあげましょう。
実際に買う / 買わないのジャッジをするのはそれから。受け止めたうえで、今日は買わないよで OK(もちろん買ってあげてもいいです)。
このようにいったん気持ちを受け止めてもらうことで、子どもは、「欲しい気持ち」を表出することは悪いことではないことと、自分の気持ちと買う / 買わないは別であることを理解してくれます。
いつまでも泣くのは、おもちゃが欲しいからではなく、自分を分かってくれないという不満にあるかもしれないのです。
(ただし、理解してくれたといっても、必ず泣き止むとは限りません)
○○したいのね、□□がほしいのね、と泣いてる我が子に聞くと、確かに(一瞬)満足したような様子になります。
見守ること
2 つめの M は、見守ることです。これは子の自主性を引き出すうえで大切です。
子どもがなにかに挑戦しているとき、私たち親は、つい手や口を出したくなります。
しかし、先回りして失敗しないように導くことが本当に望ましいかは、よく考える必要があります。
本当に危険なことでなければ、「あの子ならここまでは大丈夫」と子にどこまで任せるかの線を引き、一線を越えない範囲であれば見守ってみましょう。
この「見守る」は、子への信頼が必要です。信頼がなければ「監視」となります。
自分の子です。親が最も信頼しましょう。
これが本当に難しいと感じます。。
時間にも気持ちにも余裕がないとつい…
待つこと
3 つめの M は、待つことです。「見守ること」と重なる内容ですが、「待つこと」も子を信頼して任せることと言い換えられます。
親が待つことにより、子は自分でやり切ったという達成感を味わい、自信が育ちます。
その自信は「またやってみよう」という意欲を高め、好循環を生み出します。
この時の親は、我慢をするのではありません。この子はこれだけはできると信じ、自分の力で取り組むのを見ていてあげるというスタンスで臨めるとよいそうです。
ただし、今の能力では対処できないカベに直面し、子がヘルプを求めているときは親のサポートが必要です。「放置」と混同しないように注意しましょう。
何が起きたか分からない=放置です。見守りましょう。
まとめ
社会の仕組みがかわり、子育てで気にかけた方がよい点も変わっています。
3 つの M を意識して、子との向き合い方を見直してみましょう。
本日は、書籍『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』より、
・「認める」ということはありのままを受け入れること。ジャッジではない。
・「見守る」は信頼にもとづく行為。信頼を欠くと「監視」に。
・「待つ」は見守り、任せること。放置にならないように気をつけよう。
上記 3 点について、私なりに要約・感想を記しました。
ジャッジではなく認める、手を出さない、先回りしないなどは本書に限らず多くの子育て本に書かれている内容ですが、ついやってしまうことでもあり反省しています。
書籍で記されていたような「見守る子育て」はまだまだ体得できていないということですので、本書を読むことで、自分自身の子への関りを見直すよい機会となりました。
時代がかわり「まんべんなくできる子」から、「とことんいびつでも OK、自分の世界を持っている子」に育てようという、子の得意(=特異)を伸ばすサポートが親に求められているのでしょう。
結局は「得意なこと」を主体的に取り組む→チャレンジ精神の基礎ができる→「得意ではないこと」にもチャレンジできる→いろいろやれるようになる、というロジックなのだと個人的に理解しています。
いずれにせよ、本書で学んだ 3 つの M を実践し、子の背中をそっと押してあげられるような親になっていきたいと感じました。
ぜひ手に取ってみてください。
【こんな書籍もオススメです】
『自分でできる子に育つほめ方・叱り方』
具体的な声掛けはこちらの書籍で学べます。
こちらの書籍でも、やはりジャッジは避けるべきものとして挙げられています。
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