おはようございます。
本日も書籍『全ての病気は「口の中」から! 歯が痛くなる前に絶対読む本』を要約した記事です。
part 1 では、歯周病が健康寿命を縮める多くの疾患の原因となることをお伝えしました。
本日の記事では、歯の主たる機能である「噛むこと」についてまとめたいと思います。
歯を失って困ることは、間違いなく「噛めなくなること」です。
これにより好きなものを食べられなくなるだけでなく、脳や身体にも悪影響が出現します。どのような悪影響があるかを知り、歯の大切さを噛みしめましょう。
本日は、書籍『全ての病気は「口の中」から! 歯が痛くなる前に絶対読む本』(著者:森永 宏喜さん)の書評・感想記事です。
本書を読み、歯の価値を再認識しましょう
『全ての病気は「口の中」から! 歯が痛くなる前に絶読む本』part 2
記事の内容は、以下の通りです。
1.「噛めること」が何より大事
2.噛めないと、食べるものも粗悪になる
3.歯を守るために始めるべき 3 つのこと
それぞれの内容についてみていきます。
「噛めること」が何より大事
歯の機能で最も大切なことは、食べ物を咀嚼することです。奥歯にしっかりとかみ合わせがあることで、私たちは食べ物を細かくすり潰し、飲み込むことができます。また、奥歯のかみ合わせは、力を入れて踏ん張るときにも重要な役割を果たします。
ある調査によると、かみ合わせがなく義歯(入れ歯のこと)も使用していない人は、義歯をしっかりと使用している人と比較すると死亡率が高いというデータがあります。また、かみ合わせが不良であると転倒や冠動脈の病気(狭心症や心筋梗塞など)発症の危険性もそれぞれ上昇します。
また、嚙むことは歯ぐきの毛細血管を刺激し、脳への血流を増加させます。
かみ合わせが不良になるとこの機能が失われるため、脳内に蓄積されたアミロイド β が洗い流されなくなり、認知症発症のリスクも上昇します。
さらに、噛むことは唾液の分泌も促します。唾液は透明な血液とも呼ばれ、口腔内の環境を良好に保つカギとなります。唾液には IgA(免疫グロブリン)という免疫物質が含まれており、さまざまな病原体に対する免疫の機能ももっています。歯を失い、噛む回数が減り唾液の分泌が低下することも、健康をむしばむ要因となりそうです。
これらのように、噛む機能は私たちの健康にとって非常に重要な役割を担っているのです。一口 30 回を目安に、しっかりと噛みましょう。
入れ歯でも構いません。
しっかりと噛む機能を保ちましょう。
噛めないと、食べるものも粗悪になる
歯がなくなると食べるものも粗悪になります。あまり噛む必要がなく、簡単に手配できるものの代表格が、ファストフードです。
ファストフードは多くの加工が施してあり、全般的に柔らかいものが多いです。柔らかい食品であれば咀嚼の回数は減り、唾液の分泌は低下します。
また、食品は口の中ですり潰され、口の中で唾液と混ざり合うことで味を感じることができます。この点について、ファストフードは味が濃いものが多いためよく噛まなくても味を感じることができてしまいます。
加えて、食品自体の粘着度も高いため歯に残りやすいです。歯に残った食べ物のカスは歯垢や歯石となり、歯周病菌のエサとなります。結果として歯周病の悪化を助長する危険性があります。
以上がファストフードが口にとってよくない理由です。
ファストフードは速く楽にとれる食事ですが、口の健康を低下させるスピードも速いのです。
しっかり噛める歯を保ちたいですね
歯を守るために始めるべき 3 つのこと
ここまで口および歯の大切さを述べてきました。
健康で自立した生活を送るためには、虫歯や歯周病によって歯を失う前の予防が重要です。予防こそが一番コスパの良い対策です。本書では、私たちが今すぐ始めるべき 3 つの歯のケアについて述べられていました。
まず 1 つめは、毎日の歯磨きをすることです。とくに就寝前の歯磨きは念入りに行いましょう。就寝中は唾液による口の浄化作用が低下します。必ず行いましょう。
個人的には、手磨きではなく電動歯ブラシの使用をオススメします。最近の電動歯ブラシは素晴らしく進歩しており、手磨きとは比べ物にならないくらい細かい振動で歯を磨けます。歯の表面もツルツルになり、気持ちいいですよ。様々な機能がついた高価なモデルでなくても問題ありません。私は下記のモデルを使用しています。過不足は全く感じません。
2 つめは歯磨き後の歯間ケアです。
歯間ケアのグッズにはデンタルフロス、糸ようじ、歯間ブラシなど様々あります。自分にとって使用しやすいものを選び、歯磨きとセットにして行いましょう。
“Floss or Die” フロスをするか、死を選ぶかというアメリカ歯周病学会発のスローガンもあるほどです。それくらい重要だということです。
個人的には、歯磨き+歯間ケアに洗口液によるブクブクうがいを追加すれば、一般人の日常ケアとしては合格だと思います。洗口液は以下のコンクール F が、刺激もなくオススメです。
3 つめは、歯科医で定期的な診察を受けることです。
歯医者さんは歯が痛くなってからではなく、口の健康をチェックし、メンテナンスをしてもらうために行くところへ変わりつつあります。
髪を切りにいくように、歯医者にも通いましょう。
ほかの書籍でも、歯を守るためにはこの 3 つと紹介されていました。
この 3 つで手堅く 70-80 点を保ちましょう。
まとめ
歯の価値は噛めることです。
8020 ではなく 8028 をめざし、健康な心身を保ちましょう。
本日は、書籍『全ての病気は「口の中」から! 歯が痛くなる前に絶対読む本』より、
・奥歯を使ってしっかり噛めることが最重要。かみ合わせを失うと死亡率が上昇する。
・歯がないとジャンクフード→口腔環境の悪化に拍車をかける悪循環。
・歯のケアは歯みがき→歯間ケア→洗口液 + 定期受診。これが万人にお勧めする最適解。
上記 3 点について、私なりに要約・感想を記しました。
歯の価値は非常に高く、1 本 100 万円とも言われています。
歯が 28 本あれば、歯ぐきやあごも加えると約 3000 万円の価値です。
そんな資産を私たちはすでに持っているのです。大切にしましょう。
これまで歯のケアを十分に行っていなかった方や、歯医者さんの定期診察を受けてこなかった方は、今すぐ歯間ケアグッズを購入し、歯医者さんの予約を取得してください。
歯という資産への投資は万人が可能です。ぜひ取り組み始めましょう。
ぜひ手にとってみてください
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