理学療法士 「働きながら大学院進学」にむけた事前準備 3 つを紹介(2)

事前準備2 働きながら大学院

おはようございます。

先日の記事では、大学院進学の準備として必要だと思われるポイントを 3 点(入学動機、費用、周囲の人への相談)紹介しました。未読の方はこちらからどうぞ。

本日は「働きながら大学院」シリーズの 3 記事目で、先日の続きです。この記事では、大学院在学期間を実りの多いものにするために必要な準備について紹介します。

働きながら大学院(修士課程)の場合、「2 年間で修了できるか」が最大のポイントとなります。そのためには、入学前から修士研究の準備を始めないといけません。本記事では、入学前から始める研究準備について役に立つ(といいなと思っています)情報を、私の経験をもとに紹介します。

私の経験をシェアできればと思います

理学療法士 「働きながら大学院進学」にむけた事前準備 3 つを紹介(2)

記事の内容は、以下の通りです。

  • 指導を希望する教官に連絡をとる
  • 研究計画を作成する
  • 必要書類を準備する

それぞれの内容についてみていきます。

指導を希望する教官に連絡をとる

まずはお世話になりたいと考えている教官に連絡をとることから始めます。たいていの研究室はホームページを開設しており、そこに連絡先も明記されていることか多いです。そのため、どこに連絡したらいいか分からないということはないでしょう。メールが主な手段だと思います。

初めて教官に連絡をとる時点で準備しておくことは、進学の動機、なぜその研究室を選んだのか、自身が考えている研究テーマとその概要などでしょう。進学の動機については前記事で紹介しましたので、本記事では割愛します。

<なぜその研究室を選んだのか>
これは教官にとって最も知りたい点でしょう。その教官を知ったきっかけ(書籍を読んだ、講演を聞いたなど)や、研究室を選んだ理由を明確にしておきましょう。多くの場合、自分が研究したいテーマが研究室の方向性と一致しているから、となると思います。研究室の方針は連絡先と同様、ホームページで確認できる場合がほとんどです。また、研究室のメンバーの過去の実績からも、その研究室の方針を読み解くことができます。事前にチェックしておきましょう。

<研究テーマとその概要>
働きながら大学院に通う場合、教官たちが最も懸念するのは、在学期間中に研究を完遂できるかです。修士課程は基本的に 2 年間ですので、入学してからテーマを決め、研究を開始するのでは遅すぎます。教官にコンタクトをとる時点で、自分が取り組みたい研究の概要を決めておきましょう。少なくとも目的と対象、必要と予想される期間、予想される結果は説明できるようにしておくと、スムーズに面談が進むのではないかと思います。もちろん、しっかりとした計画であればあるほど、以降のスケジュールに余裕が生まれます。

これらの事前準備のもと教官とコンタクトをとり、入学の承認を得ておきます。

初めての連絡は緊張しました…でも丁寧に対応してくれますよ

研究計画を練る

前述のとおり、働きながら大学院の場合は、入学してから研究計画を練っている時間はありません。研究計画は入学前に完成させておきましょう。研究計画は、指導教官はもちろんですが、研究に精通した職場の上司や先輩、また所属する予定の研究室の人にもチェックしてもらうことをオススメします。特に、すでに研究室に在籍している人は、研究のお作法のみでなく、指導教官の考え方や添削のクセなどにも精通していることが多く、これまで研究計画を立てた経験がない人にとっては、大きな助けになるでしょう。
ここでは研究の背景や目的、方法(研究デザインや対象、統計解析方法など)、予想される結果や入学後のスケジュール(いつまでデータ収集をして、いつ頃論文作成に取りかかり、完成させるか)なども予定を立てることが望ましいです。

また、場合によっては入学前から研究室のゼミに出席させてもらい、研究計画に関するプレゼンをすることもあります。プレゼンの準備はめちゃくちゃ大変ですが、他のゼミ生からは的確で建設的なアドバイスをもらえることが多く、研究計画がどんどんと洗練されていきます。私も、入学前から研究室の先輩方にとてもお世話になりました。

このように、働きながら大学院のためには、入学前からの入念な準備が求められます。

ここが一番時間がかかる(かけるべき)点です!

必要書類を準備する

これまでのステップを踏みながら、入学に必要な書類を準備していきます。必要書類に関しては、学生募集要項をよく読み、期日を守って提出しましょう。具体的な必要書類は学校によって異なりますが、入学願書や研究計画書など新規に用意するものに加え、学位授与証明書や成績証明書など学生時代に取得した(はずの)書類も必要なことが多いです。提出間際になって慌てなくても済むように、余裕をもって準備しましょう。

試験は、筆記試験と面接試験で行われることが多いようです。学校によっては、社会人学生の場合は筆記試験が免除になることもあります。私の進学した大学院は、社会人学生の場合、筆記試験は免除でした。

入学試験時の面接は、事前に提出した書類の情報をもとに行われます。なかでも、研究計画書は非常に重要で、面接官もしっかりと目を通しています。ご自身の研究計画を伝えるのは、研究計画書を通してのみであり、加えて、面接官は自分の担当教官ではない可能性もあります(私は別の教官の先生方でした)。そのため、この研究計画書の内容が客観的・理論的でなく、研究の実現可能性が低い(2 年間で研究を終えられない)と判断されると、試験に落ちる可能性もあります。だれが見ても内容を理解してもらえるよう、研究計画書をはじめとした書類はしっかりと時間をかけて作成しましょう。もちろん、提出の前には指導教官による添削を受けることも忘れずに。

「働きながら大学院」のためには、準備が全てといっても過言ではありません!

まとめ

2 年間を実り多い期間にするため、事前の準備をしっかりと行いましょう。
私にもできたことですので、ひとつひとつ進めていけば大丈夫です。

本日は、『理学療法士 「働きながら大学院進学」にむけた事前準備 3 つを紹介(2)』として、

・指導教官に連絡を取ること。研究計画の概要や、なぜその教官のもとで学びたいのかを伝えよう。

・研究計画を練ること。この作業が 2 年間を決めると言っても過言ではないので、アドバイスを受けながらしっかりと。

・必要書類を準備すること。期日厳守、丁寧に。

上記 3 点について、私の経験をもとに紹介しました。

前回を含めた 2 記事で、働きながら大学院のための事前準備を紹介しました。仕事と進学、二足のわらじを履くことは決して楽ではありません。それ相応の覚悟と労力が必要なのは事実です。ですが、その分大きく成長することも、また事実だと思います。

理学療法士という職業を一生の仕事として向き合うのであれば、2 年間+準備期間という時間と、200 万円前後の費用は、決して無駄にならないと思います。本記事の内容が、働きながら大学院進学を考えている方にとって参考になる箇所があれば幸いです。

当ブログは働きながら大学院を目指す人を応援します!

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