おはようございます。
子どもへの声かけって難しいですよね。
「もう知らないからね!」「勝手にしなさい!」とついつい口にして自己嫌悪…
幼い子を育てる親ならば、一度は経験のあることではないでしょうか。
子どもへの声かけは子育てにおける重要な役割を持っていますが、きちんと学ぶ機会は案外少なく、自信をもっている親は少ないのではないでしょうか。
本日は、『自分でできる子に育つほめ方・叱り方』という書籍の感想・要約記事です。
本書を読んで、手探りで行っていた親子の会話に、一本の指針を立ててみてはいかがでしょうか。
『自分でできる子に育つほめ方・叱り方』
記事の内容は、以下の通りとなっています。
- よいほめ方、わるいほめ方
- よい叱り方、悪い叱り方
- 我が子の話にこそ、聞く力を注ごう
それぞれの内容についてみていきます。
よいほめ方、わるいほめ方
本書では、よいほめ方のポイントとして、
・プロセス(努力や過程、手順)をほめること。
・具体的にほめること
・たくさん質問すること
が挙げられていました。
親は、コメント(評価)ではなく、共有・共感する姿勢が大切なのだと思います。
子どもは、親と共有体験をしたいのです。
反対に、悪いほめ方の特徴は、
・表面的にほめる(すごいね、上手、などのおざなりほめ)
・能力や外見をほめる(かわいいね、頭いいねなど)
とされていました。
悪いほめ方を続けてしまうと、子どもは承認でしか価値を見出せなくなり、ほめられることを目的として行動するようになってしまいます。
また、努力しなくても得られること(外見などでしょうか)をほめられると、努力する必要性を感じなくなってしまい、チャレンジする気力を持ち合わせない子になってしまう、とありました。
私自身、ついついジャッジ・判断をしてしまいます。
子どもと接するにあたり、思いあたる場面がいくつかありました。
読んでいて耳が痛い思いをしました。
よい叱り方、悪い叱り方
よい叱り方では、
・共感や気持ちの理解をしているということから声かけを始めること。
・結果ではなく、プロセスややり方に対して具体的なフィードバックする。必要なら他の方法を提案する。
・好ましくない言動の理由を伝えること。
などが気を付けるポイントとして挙げられていました。
反対に、悪い叱り方の特徴は、
・否定から(ダメ!違う!)始める。
・能力ややり方を否定する。
・罰を与える。
などとされていました。
人は自身の言動を否定されると、反骨精神が強い人を除き、気分が沈み、やる気がなくなってしまいます。
すると、信頼関係にヒビが入ってしまい、攻撃的に転じてしまう恐れもあります。
また、罰を与える叱り方は、反省を促す手段とはなりません。
いかに次の罰から逃れるか、に集中してしまうため、有効とはいえません。
これもまたついついやってしまうことと反省しました。
上手に叱る、ということはかなり難しいですね。
叱ることにもテクニックが必要です。
我が子の話にこそ、聞く力を注ごう
本書では、ほめる・叱るのほかに「聞く」ということについても言及されていました。
紹介されていたのは「アクティブリスニング」という手法です。
これは、会話をとおして話し手の感情を引き出し、話し手が自ら問題解決するための支援を行うという聞き方です。
子どもにとっては、自分の話を批判されず、理解してもらえることが安心感につながります。
そして話をしているうちに自分自身を振り返り、自ら改善策を考える機会になるようです。
この時のポイントは、しっかり目を合わせ、アドバイス・ジャッジ・激励・解決をせず、無条件に聞き入れることです。
聞き手が話を逸らしたり、腕や足を組んだ姿勢ではいけません。
これは子どもだけでなく、大人との会話でも非常に重要ですね。
円滑な人間関係の構築には必須の技術ですので、しっかり自身に導入したいと思いました。
まとめ
本書は全 193 ページでしたが、具体例も多く記述されており、テンポよく読み進めることができました。
子どもの成長に対する親の声かけは強い影響を持っています。
本書には親が意識するべきポイントがわかりやすくまとまっており、よい学びができました。
本書を読み、私は子どもへの声かけを意識するようになりました。
まず共感から始め、求められない限りはジャッジもアドバイスもしないよう努めています。
子どもたちの成長する機会を、親の何気ない一言で奪ってしまわないようにしたいですね。
本書は、子どもへの声かけについて悩みを抱えている方には、解決の糸口になる情報が多く含まれていると思います。
本書のすべてを取り入れることは難しくても、心がける、あるいは知っているだけでも役立つ内容も多く、良書だと思います。
ぜひ手に取ってみてください。
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