おはようございます。
本日の記事は、『LIFE SPAN 老いなき世界』という書籍の感想です。
『LIFE SPAN 老いなき世界』を読んで長寿につながる生活習慣を学ぼう
記事の内容は、以下の通りです。
- 長寿化研究について学ぶ
- 長寿化につながる生活習慣を学ぶ
- 長寿化研究の未来を知る
それぞれの内容についてみていきます。
長寿化研究について学ぶ
まず恥ずかしながら、本書を読む前までは「長寿化」を対象とした研究分野が存在していることを知りませんでした。
本書では、長寿化に対するこれまでの研究結果が、総説的に述べられています。
老化制御シグナルとされるサーチュインや mTOR(エムトア)など、やや専門的で難解と思われる用語が並んでいました。
そのうち、サーチュインは2011 年に NHK で特集が組まれていました。そのため、名前だけは聞いたことがある、という方もみえるかもしれません。
長寿化につながる生活習慣を学ぶ
長寿化遺伝子を活性化させる生活習慣として、食事制限、運動、禁煙などが挙げられています。
食事制限の寿命延伸効果は多くのエビデンスがあります。
書籍の中では、間欠的断食(16時間なにも口にしない)、たんぱく質制限(動物性<植物性)が長寿化のために推奨されていました。
運動では、高強度インターバルトレーニングがテロメア(染色体の末端にある構造)の短縮を防ぐ=細胞の寿命を延ばす、と述べられていました。
禁煙は、何も言うことがないと思います。副流煙もダメです。
個人的には、このパートが一番学びが多かったです。これらを実践していこうと思いました。
長寿化研究の未来を知る
終盤では、近い将来実現するであろう「老化細胞」に対する治療法が紹介されていました。
例として、老化細胞を除去する内服薬(セノリティクス)や、iPS 細胞を用いた細胞のリプログラミング技術などです。
本書を読まなければ存在すら知りえなかった点でしたので、多くの学びを得たパートでした。
また、著者は将来の平均寿命が 113 歳まで伸びることを予測しているようです。
日本の平均寿命は、男性 82 歳、女性 88 歳ですから、+25-30 年です。
長寿化研究の世界的権威の予測でこの数値ですから、単純に驚きました。
まとめ
書籍自体はかなりのボリュームでした。また、前半はやや難解な箇所もありました。
その点では読み進めるにはパワーが必要と思います。
ただ、本書を読むことによって健康長寿のための望ましい生活習慣や、老化研究の展望を学ぶことができます。
私は、本書を読んで日々の粗食・運動を実践していこうと感じました。
人間誰しも年をとります。その点では、多くの人が読むべき一冊であると感じました。
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