おはようございます。
みなさんは普段、どのような基準で食品を手に取っていますか?
長年販売しているから…
CM でよく見かけるから…
安いから…
選ぶ基準は人それぞれだと思います。
自分自身や家族のためにも、可能であるなら安全・安心で体にいい食品を選びたいところです。
食事は睡眠・運動と並ぶ生活の根幹ですから、しっかり学んで賢くならないといけません。
賢い消費者になるために、我々が学ぶべきポイントは何があるでしょうか。
本日は、『ちょっと高くても、コッチ! 食品選び・おとなの知恵』という書籍の要約・感想記事です。
本書を読み、食品の原材料までチェックする習慣をつけましょう
食品添加物の基礎を学ぶ『ちょっと高くても、コッチ! 食品選び・おとなの知恵』
記事の内容は、以下の通りです。
1.成分表示だけでなく、原材料もみる
2.添加物表記のルールを知ろう
3.自身と家族の健康にために、「ちょっと高くても…」の考えを持つ
それぞれの内容についてみていきます。
成分表示だけでなく、原材料もみる
私自身、これまでスーパーで食品を購入する際に、栄養成分表示のみ見ていました。
栄養成分表示とは、カロリーや塩分、脂質などが表記された箇所のことです。
(一応、理学療法士として健康指導をする身分ですから、減塩や高カロリーを気にしています。)
しかし、原材料名までは見ていませんでした。
見てもあまり分からないからです。
特に添加物の項目はよく分からないカタカナ表記ばかりで、何のことだかさっぱりです。
でも考えてみれば、よく分からないそれらの物質を私や家族は食べています。
今更ですが、自分がどんなものを口にしているのか(してきたのか)知る必要があるのではないでしょうか。
本書を読み、改めて周りにある食品の原材料に目を通しました。
添加物は、思ったより多くの食品に含まれています。
例えば毎朝食べる食パンにも、イーストフードや乳化剤といった添加物が含まれています。
(ただし、これら 2 つは国による安全性が公認されている添加物です)
醤油や味噌も、ものによっては添加物が含まれています。
醤油も味噌も、必要な原材料は大豆・米・麦(小麦)・食塩で、時間をかけて醸造されるものです。
本書によると、添加物が含まれているということは「早く簡単に作っている」という裏付けだそうです。
こういうことは、本で学ばない限り知ることが少ないのではないでしょうか。
消費者として、添加物に対する正しい認識を持ちたいですね。
添加物表記のルールを知ろう
原材料(添加物)の中には物質名が表記されないものがあります。
これは、使用目的を表す「一括名」で表示できる「例外」が認められているからです。
食品添加物の表示は食品表示法で、「原則としてすべての食品添加物を『物質名』で食品に表示する」ように定められていますが、一部の食品添加物については使用目的を表す『一括名』で表示できる例外が認められており、物質名が表示されない食品添加物があります
独立行政法人 国民生活センター HP より引用
一括名としての表示が認められているものは、以下のものがあります。
イーストフード・ガムベース・かんすい・酵素・光沢剤・香料・酸味料・チューインガム軟化剤・調味料・豆腐用凝固剤・苦味料・乳化剤・pH 調整剤・膨張剤(消費者庁 HP より)
例えば「酸味料」は最大 24 種類の合成化合物がまとめてあります。
「pH 調整剤」は最大 34 種類です。
恥ずかしながら、このような事実を私自身は知りませんでした。
たった数文字の表記の背後に膨大な量の合成化合物が含まれている可能性があるということは、知っておいて損はないでしょう。
こういうルールがあるんですね!
自身と家族の健康にために、「ちょっと高くても…」の考えを持つ
商品の中には、合成添加物ではなく天然添加物を使用したものや、昔ながらの製造過程で作られているものもあります。
しかし、どうしても手間暇やコスト・流通量の点から、価格は「ちょっと高く」なってしまいます。
それでもどのような商品を選ぶか、ここが消費者として考えるべきポイントになります。
その点について、著者は本文中の中で以下のように主張しています。
安全は割高です。しかし、何にお金を使うのかと考えた時、より安全で素材のおいしさを体感できる食事を家族に提供するという考え方もあるのではないでしょうか。
本文中より引用(一部改変)
上記には、私も賛同しました。
You are what you eat. (あなたは食べたものからできています)という言葉もあるくらいです。
健康を重要視するのであれば、食べるものに気を遣うべきでしょう。
食品添加物は動物実験によってその安全性が確認されています。
しかし、人間でどのような影響があるかは未確認です。
すべてが悪ではないですが、信頼できる情報をもとに、自身の基準で判断するリテラシーは持ち合わせたいものです。
自分の人生における食の重要度を改めて考える機会となりました。
「健康に不安なく生きること」が私にとっての人生の軸です。
まとめ
自分自身で原材料名を確かめ、「ちょっと高くても…」という選択肢を持ちましょう。
本記事では、『ちょっと高くても、コッチ! 食品選び・おとなの知恵』という書籍より、
・食品の原材料名もしっかり確認する
・添加物表記のルールを知る
・「ちょっと高くても…」という考えをもつ
上記について私なりに要約・感想を記しました。
本書を読み、私自身の食品に対する考えが変わりました。
食は身体を作るものです。
それが健康につながると考えると、私はお金には替えがたいと思います。
最近は、スーパーで商品を選ぶ際は原材料を確認し、「ちょっと高くても」自分で安全と判断するものを選んでいます。
おかげで、食費も買い物の時間も 2-3 割り増しですが。
でも、満足感は高いです。本書は、そのような考えを持たせてくれる書籍でした。
本書の出版は 2015 年で、紹介されている商品は少し古い印象を受けました。
しかし、大切なのは考え方を学ぶことと、必要な知識を知ることです。
本書は、「食品添加物ってなに?体に悪いの?」という方から、「子どもには安全なものを食べさせてあげたい」と考える方まで、多くの人に学びになるものだと感じました。
食べることと無縁な人はいません。
正しい知識を身につけましょう。
ぜひ手に取ってみてください。
こんな記事も書いています。
どんな食品が疾病発症と関連するか、はこちらで触れています。
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