おはようございます。
子どもへの声かけは、多くの親が悩む内容だと思います。
我が家も子育て真っ最中ですが、ついつい大きな声を出してしまい、その後一人で後悔…なんて場面も多く、悩みは尽きません。
本書は、そんな現状を解決するヒントが学べればと思って手に取った本です。
著者である佐藤さんの経験に基づいた内容でしたが、いくつか参考になる箇所もありました。
本日は、書籍『子育ては声かけが 9 割』(著者:佐藤亮子さん)の書評・感想記事です。
本書を読み、声かけのコツを学びましょう
『子育ては声かけが 9 割』
記事の内容は、以下の通りです。
1.基本の声かけ:名前で呼ぶ
2.注意するときの声かけ:ウソはばれるよ
3.成績を伸ばす声かけ:勉強しなさい!→時間ですよ
それぞれの内容についてみていきます。
基本の声かけ:名前で呼ぶ
本書は全 6 章で構成されており、この「基本の声かけ」は第 1 章の内容でした。
本書によると、佐藤さんのお子さんは三男一女のようですが、上の子を「お兄ちゃん」とは呼ばなかったとあり、子どものことは基本的に名前で呼んでいたようです。
また、親の気分で呼びかけ方を変えることもしなかったようです。
どんな時も名前で呼ぶ、この重要性を強調されていました。
私なんかはついつい、子どもが話を聞かなかったときには「○○!(子どもの名前)」と声を荒げてしまうのですが、これは逆効果です。
声を荒げることは一時的には効果がありますが、ただ子どもを怖がらせて言うことを聞かせているだけです。
このような声かけを続けていると、子どもは「怒られないこと」を優先するようになります。
その結果、本当に親が伝えたいこと・正したいことを聞かなくなってしまうようです。
思い当たる場面が多く、自分のことを言われているようでした…
注意するときの声掛け:ウソはばれるよ
これは第 3 章で述べられていた内容でした。
人生、ウソをつかずに生きていければ理想です。
しかし、生まれてから一度もウソをつかずに成長する人はおそらくいないでしょう。
程度の大小によって深刻さは違うと思いますが、本書はあくまで家庭生活の範疇での対応として紹介されていました。
子どもが嘘をついたとき、佐藤さんは
・ウソはついてもばれるから、つかない方がいいこと
・ウソをついてしまったら、そのことをすぐ謝ればよいこと
上記のように対応していたようです。
この点は、嘘をつかない正直な子に育てよう!という実現困難な理想を掲げるよりも、現実的で誰でも対応可能な内容だと感じました。
すぐに謝る姿勢さえ身につけていれば、深刻な事態にはなりません。
子どもが「ごめんなさい」と言いやすい関係づくりが重要です。
成績を伸ばす声掛け:勉強しなさい!→時間ですよ
これは、第 4 章で述べられていた内容です。
三男一女東大合格の母である、佐藤さんの真骨頂の箇所だと感じました。
「勉強しなさい」→「今やろうとしたのに~」
多くの家庭でよくやってしまいがちな点ではないでしょうか。我が家も例外なく当てはまります。
この点に対して佐藤さんは、「勉強しなさい」ではなく、「時間ですよー」や「今日の予定は終わった?」という、子ども自身で勉強に向き合うことを促す声かけを紹介していました。
また、子どもの勉強のやる気を引き出すための準備・環境整備は親の仕事である、とも述べています。
例えば、定時に机に向かえるようなスケジュール調整、勉強ゾーンの片づけなどです。
幼少期から低学年の間は、やりすぎくらいがちょうどよいのかもしれません。
自分で片づけて机に向かってテキパキ勉強…なんて子どもは少ないですよね。
上記の程度ならば、親がアシストしてあげる範疇のようです。
まとめ
本書の内容は佐藤さんの主観が強いと感じましたが、子どもへの声掛けにおいて参考になる箇所もあり、勉強になりました。
本日は、書籍『子育ては声かけが 9 割』より、
・名前で呼びかける。親の感情で呼び方を変えない。
・ウソをつかない、のではなくデメリットを教える。
・やっぱり「勉強しなさい!」は逆効果。自分から取り組めるようにアシストを。
上記 3 点について、私なりに要約・感想を記しました。
これまで子どもへの声かけに関する本を数冊読んできました。
多くの本で共通していることは、比較しない、プロセスをほめる、減点方式ではなく加点方式でほめること等でした。
本書でもそのような声かけが推奨されていました。
こういった「原則」は定期的に見直し、しっかりと自身の子育てに取り入れていきたいと思います。
また、本書は佐藤さん独特の考え方にも触れることができました。
特に、「幼少期の勉強は親の責任。準備や環境整備はやってあげる」という考え方は、これまでの自分になかった考え方であり、刺激を受けました。
これまで佐藤さんの子育てに関する書籍を数冊読みました。
いわゆる「子育ての成功例」として、個人的には参考にしたい内容が多くありました。
ここから、うまく「我が家流」へと昇華させていきたいなと思います。
幼少期の子育ては、親の時間と労力がすごく必要です。
忙しい毎日ですが、子育てはいずれ終わりが来ます。
こういう声かけも含め、子育てについて情報を得て、自分なりに満足できる方法で子どもと接したいと感じました。
ぜひ手に取ってみてください。
【こんな書籍もオススメです】
佐藤さんの書籍では、こちらも参考になりました。
幼少期は童謡・絵本で日本語のシャワーを浴びせましょう。
子どもへの声かけについては、こちらも参考になる書籍でした。
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