おはようございます。
最近はグンと寒くなりましたね。年末が近づいてきました。
当院ではありがたいことに冬のボーナスが支給されますが、それと同時に源泉徴収票も手元に届きます。
ここ数年は、この源泉徴収票を 1 年間の働きぶりを振り返るものとしてじっくりと眺めるのですが、社会人なりたてのころは、これが何を意味するものなのか全く分かっていなかったということを思い出します。
それもそのはず、それまでそんなことを教えてもらう機会などなかったからです。
こういうことは、社会に出て自分で学んでいくしかありません。
その他にも、労働のこと、暮らしのこと…学校では学ぶことのないことはたくさんあります。
今回は、そんなときに役に立ちそうな書籍を取り上げたいと思います。
本日は、書籍『学校では教えてくれなかった 社会で生きていくために知っておきたい知識』(著者:泉 美智子さん)の書評・感想記事です。
本書を読み、社会人として押さえておくべき知識を身につけましょう
こんなこと知らなった…とならないように『学校では教えてくれなかった 社会で生きていくために知っておきたい知識』
記事の内容は、以下の通りです。
1.労働 求人票の check point
2.お金 源泉徴収票の check point
3.暮らし 賃貸 vs 購入 生涯の支払い額はどちらがお得?
それぞれの内容についてみていきます。
労働 求人票の check point
就職・転職活動の際には求人票チェックが必須ですが、実はどこに目を通したらよいのか、案外知らないという方もみえると思います。
というか、そんなこと学校では教えてくれないですよね。
本書でもその前提のもとで、求人票のチェックポイントが丁寧に解説してありました。
求人票のチェックポイントは、以下 3 点です。
・給与に固定残業代が含まれていないか?
所定労働時間を超過した分だけ残業代が支払われるという一般的な残業ではなく、その求人条件には毎月の基本給に残業代があらかじめ含まれているとことです。
つまり、残業がある程度前提条件となっていると理解しました。
この場合、月に○○時間までは△万円支給、のように記載してあることが多いようです。
ただし、調べた限りでは、固定されている残業時間分より早く仕事を終わらせたとしても、契約通りの残業代は支給されるようです。
結果として時間外労働の短縮化などのメリットがある一方、 固定残業時間を超過した分の未払いになるおそれがあるなど、トラブルのもととなる可能性もあるようです。
・退職金や賞与の記載があるか?
求人票に賞与の記載は必須ではないようです。
多くの場合、賞与がある場合は企業のアピールポイントとして記載されていることが多いです。
確認を忘れないようにしましょう。
会社員で賞与がないとなると、しんどいですね。
・社会保障があるか?
求人票では社会保険の有無は記載しなければならない項目です。
「社会保険完備」となっているかチェックをしましょう。
社会保険を細分化すると、「雇用保険」と「労災保険」、「厚生年金保険」「健康保険」の 4 つです。
当院の求人票には賞与、社会保障についての記載はしっかりありました
お金 源泉徴収票の check point
この時期、サラリーマンであれば手元に届いている or もうすぐ届く源泉徴収票。
社会人 1 年目だった頃は、冬のボーナスに浮かれ、しっかりと源泉徴収票の内容を確認していませんでした。
これも、内容を知っていない限り理解できませんよね。
この源泉徴収票についても、何をチェックすべきかという解説がありました。
最低限目を通しておきたいのは、以下 4 点です。
・支払金額
支払金額には、1年間支給された給与の合計額が記載されます。
副業などをしてない場合は、支払金額に記載されている金額が年収とほぼ等しくなります。
なお、非課税の手当て(交通費など)はこの中に含まれません。
・給与所得控除後の金額
会社員にも必要経費があります。
その一定額を年収から差し引くことで、本来支払うべき税金の納付額を安くするという制度が給与所得控除です。
この欄には、支払額-給与所得控除額が記載されています。
・所得控除の額の合計額
ここには、給与所得控除以外の控除額が記載されています。
この額は、毎月の給料から天引きされてきた社会保障控除額と、年末調整で控除される金額(生命保険料や配偶者控除など)の合計です。
iDeCo の掛け金もこちらに含まれます。
・源泉徴収税額
1年間で徴収した所得税の合計額が記載されます。
計算方法はそれほど難しくなく、上記の(給与所得控除後の金額 – 所得控除の額の合計額)×税率で求めることができます。
住宅ローン控除を利用されている方は、この額からその分が控除されます。
なので、人によっては 0 と記載されていることもあります。
こんなこと、やはり学校で教えてくれませんでした。
しかし、社会人で給料をもらい税金を納めている以上、知っておきたい内容ですね。
改めて勉強してみると、やっぱり複雑ですね
暮らし 賃貸 vs 購入 生涯の支払い額はどちらがお得?
これは社会人になりたての人もそうですが、数年間働き家を購入するかどうか考える際にも参考にすべきデータです。
結論から申し上げますと、家賃 vs 住宅ローン額では、生涯支払額は後者の方が低く抑えられるようです。
(あくまでも「平均的な」家賃およびローン金額を用いて算出した場合)
この理由は、購入の場合、ローン終了後に生じる費用がグンと少なくなる点が大きいようです。
ただし、ローン終了後も固定資産税や修繕費は必要ですので、それらを考慮すると結局大差はない、という一文もありました。
人生のあり方は時代とともに大きく変わってきています。
「ローンを抱えて一軒家を購入してこそ、社会人 1 人前」なんていう一昔前の考え方は少なくとも終了しています。
今は、自身や家族のライフスタイルに応じて住まいを選ぶという時代でしょう。
賃貸 vs 購入は永遠のテーマですね。
まとめ
知識は力です。
お金や暮らしについては、しっかり知識武装して生きていきましょう。
本日は、書籍『学校では教えてくれなかった 社会で生きていくために知っておきたい知識』より、
・求人票の check point
・源泉徴収票の check point
・賃貸 vs 購入。生涯支払額に大きな差はない
上記 3 点について、私なりに要約・感想を記しました。
本書は、タイトル通り、社会に出た人が世の中についての知識を広く学ぶにはもってこいの書籍だと感じました。
私も改めて勉強になる点もあり、良い復習の機会となりました。
普段会社員として働いているだけでは、社会保障や課税対象額について目を向ける機会も少ないでしょうから、こういう書籍で一度学んでおくことが必要ですね。
私自身がそうでしたが、家族ができ、子どもが生まれてようやくお金の勉強の必要性を感じました。
勉強してみて感じることは、自分は世の中の仕組みを全然知らないことと、もっと早く勉強しておけばよかったということです。
なので、自分の子供たちには、折を見てお金に関する知識も伝えていきたいと思っています。
そんな時に、本書のような書籍は役に立ちそうだと感じました。
ぜひ手に取ってみてください。
【こんな書籍もオススメです】
基本的にお金のことは、自分で学ぶ必要があります。
投資、年金についての基本知識は押さえておきましょう。
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