おはようございます。
2008 年に iphone が日本で発売されてから、我々の生活様式は一変しました。
オンライン社会で 24 時間世界とつながり、膨大な情報を得ることができるようになました。
ビジネスや投資なども、手元の端末でタップ一つで可能な時代です。
ただし、このデジタル社会に対して、人間(特に脳)はまだ適応していないため、
適正に使用しないと身体や精神の不調を来す可能性もあると主張する方もみえます。
本書の著者も、そのうちの一人です。
本日は、『スマホ脳』という書籍の感想記事です。
本書を読んで、スマホとの付き合い方について、一度考えてみましょう。
スマホ依存による脳への影響とは?『スマホ脳』
記事の内容は、以下の通りです。
- スマホによって奪われる集中力
- スマホの過剰な使用は、健康に様々な悪影響を及ぼす
- スマホから離れて、オフラインの時間を作り出そう
それぞれの内容についてみていきます。
スマホによって奪われるもの
スマホは人間から集中力を奪います。
本人は気にしていないつもりでも、机の上あるだけ、あるいはポケットに入っているだけで、集中力を要するテストの結果が低下していた、という実験結果があるそうです。
人間の脳の処理能力には上限があります。
それにも関わらず、スマホが視界に入ったり身体に触れていたりすると、「スマホを無視すること」に脳の容量を使用してしまい、十分な作業効率が得られなくなってしまいます。
何か集中する必要があるとき、勉強するときなどは、スマホは別室に置いたり、電源を切ってカバンにしまうのがよさそうです。
スマホの過剰な使用は、健康に様々な悪影響を及ぼす
スマホは、使用過多の状態になるとストレスや不安を増強させ、さらに睡眠の質を低下させます。
スマホは「常に新しい刺激的な情報」を我々に提供してくれます。
脳にしてみれば、絶え間なく報酬(新しい情報や体験)を与えてくれる存在です。
そんなスマホが何らかの理由で使用できない状態になったら、いかがでしょうか。
本書では、
・スマホを手放した 10 分後にはストレスホルモンであるコルチゾールが脳内で分泌されること
・スマホ使用(特にSNS)は周囲との比較による自己効力感の低下や不安を増強させる
などの例をあげ、スマホの過剰使用と精神状態の関連が指摘されていました。
また、スマホの使用で脳は興奮状態となります。
加えて、画面から発せられるブルーライトが、入眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌を低下させます。
その結果、睡眠の量・質の低下が生じることとなり、その結果として健康への悪影響が懸念されています。
寝る前にスマホで動画視聴をして脳を興奮させている場合ではないですね。
スマホから離れて、オフラインの時間を作り出そう
四六時中オンラインで世の中とつながることができる時代です。
ですが、その影響は前述したとおりです。
スマホと上手に付き合うためには、自分自身で意識して「オフライン」の時間を作り出す必要があると思います。
例えば、就寝前はスマホ閲覧ではなく、読書やストレッチ、日記を書くなどでリラックスを図る。
朝はスマホのアラームではなく、目覚まし時計で目を覚ます。
運動や友人との交流によってストレス解消を図る。
などが思いつきました。
私自身は就寝前は紙とペンで日記を書き、読書感想などを綴っています。
日記を書くと、一日の自分と客観的に向き合えるので、いい機会になりますよ。
たいていは反省が多いですが…
まとめ
本書では、全編を通してスマホの過剰使用による人体(おもに脳)への影響について述べられていました。
スマホは確かに便利で我々の生活になくてはならないものです。生活を豊かにしてくれます。
ですが、スマホによって私たち自身が支配されてしまっては、本末転倒ですね。
適度な距離を保ちつつ、テクノロジーの恩恵を最大限に受けたいところです。
本書を読み、私自身は必要性の低いスマホの通知をオフにしました。
すると明らかにスマホに触れる機会が減りました。効果を実感しています。
また、子供にスマホを与えるタイミングで、本書もセットにして渡そうかなと思っています。
デジタル技術の更なる発展・浸透に対して、リテラシーを高めて準備したいですね。
ぜひ手に取ってみてください。
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