【健康おすすめ本】現代人にとって「~すぎるもの」 3 つとは?『最高の体調』

異常なし 書籍感想

おはようございます。

10 月に入り、寒暖の差が激しい日が続いています。
みなさんの体調はいかがでしょうか。

本日は、『最高の体調』という書籍の感想・要約記事です。

本書を読み、体調を良好に保つためのコツを学びましょう。

現代人にとって「~すぎるもの 3 つ」とは?『最高の体調』

記事の内容は、以下の通りです。

  1. 現代人にとって、多すぎるもの
  2. 現代人にとって、少なすぎるもの
  3. 現代人にとって、新しすぎるもの

それそれの内容についてみていきます。

現代人にとって、多すぎるもの

現代人にとって多すぎるものの筆頭は、摂取カロリーです。
本書によると、摂取カロリーは 30 年間の間に 400kcal 増加しているようです。

我々の脳と体は高カロリー状態にうまく適応できる機能は備わっていません。
そのため、高カロリー摂取を継続することは、しばしば体調不良の原因となります。

一方で、国立健康・栄養研究所が示しているデータによると、1995 年から 2019 年にかけての摂取カロリーが増加しているのは 70 歳以上の高齢者のみです。
むしろ、高齢者以外の摂取カロリーは、横ばい~やや減少しています。

もちろん、調査方法や摂取カロリーを求める計算方法など、結果に影響を与える要因はいくらでもあります。
特に摂取カロリーの計算は再現が難しい分野であるようです。
そのため、本書の記述が間違っているということを指摘しているのではありません。

ただ、壮年期~中年期の過剰なカロリー摂取は、多くの場合、デメリットの方が多いです。
消費以上のカロリー摂取を継続すれば、脂肪細胞として体内に蓄積されていくのみです。
本書が鳴らしている警鐘はきちんと受け止めた方がよいでしょう。

その他には、精製穀物やアルコール、塩分や飽和脂肪酸など、過剰摂取と疾病発症の関連が示されている食事が多く挙げられていました。
また、人口密度や衛生設備なども、現代では多すぎるようです。

個人の努力で減らせるものはしっかり減らしたいですね。

現代人にとって、少なすぎるもの

現代では少なすぎるものの筆頭は、睡眠です。

これまで私は、健康習慣に関する著書を数冊読んできました。
その中で、現代の睡眠時間が十分足りていると指摘しているものはありません

本書では、7-9 時間の睡眠時間が推奨されていました。
それを下回ると、体内の細胞が炎症状態となります。
慢性的な炎症は様々な生活習慣病や精神の不調につながります。

また、夜中に何度も目覚めてしまうことも睡眠の質を低下させてしまう要因だそうです。
夜中に 2 回以上起きる、一度起きると 20 分以上寝付けない、という方は睡眠の質が低下しています。
寝る前にスマホに触れ脳を覚醒させていないか、規則正しい起床・就眠時間を守っているか、などを再確認しましょう。

睡眠の他には、運動やビタミン・ミネラル、食物繊維、ω-3 脂肪酸などの栄養素、自然とのふれあいや他人との深い信頼関係などが、現代人には少なすぎるものとして挙げられていました。

現代人にとって、新しすぎるもの

現代人にとって新しすぎるものの筆頭は、トランス脂肪酸でした。
トランス脂肪酸の歴史は古く、トランス脂肪酸を含むショートニングが市場に登場したのは 1911 年のことだそうです。
その後、1960 年代にバターなどの飽和脂肪酸の害が報告され、代わりにヘルシーな油として賞賛されるようになりました。
しかし、1990 年代にはトランス脂肪酸の健康への悪影響の報告が相次ぎ、現在では含有濃度の表示義務化、使用の規制や上限設定をしている国もあります。
日本では、食品中のトランス脂肪酸に対し、表示義務や濃度に関する基準値はありません。
企業に対する情報開示の要求にとどまっているようです。

この人口の脂は、過剰摂取により肝臓の働きを乱し、悪玉コレステロールを上昇させます。
結果として、動脈硬化を促進し、脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクを高めます。
健康にとって、いい点は一つもなさそうです。


トランス脂肪酸はマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物に多く含まれます。
くれぐれも、食べすぎには注意が必要です。

その他には、加工食品、デジタルデバイスやインターネット、孤独であることなどが現代人にとって新しすぎるものとして挙げられていました。

まとめ

本書では、最高の体調を取り戻すために必要なことを、
現代人にとって
・多すぎるもの
・少なすぎるもの
・新しすぎるもの
の観点で述べられており、非常に理解しやすい構造となっていました。

本書を読み、まず「多すぎるもの」は減らし、「少なすぎるもの」は増やすことに取り組めるとよさそうです。
「新しすぎるもの」も、基本的には減らすことが必要そうです。
しかし、「新しすぎる」ゆえに、一部の項目ではまだ明らかな対処方法がありません。
また、インターネットやデジタルデバイスの発展に抵抗するなどもはや無意味です。
これらは、「うまく順応する」必要がありそうです。

個人的には、いかに「オフライン」の状態を一日の中に組み込めるか、が体調を維持するカギだと思っています。
24 時間オンラインで、次々と脳を興奮させていては、心身ともにもちませんね。

本書は、心身ともに健康でいるために必要な項目が網羅的に記述されています。
体調管理に気を付けて生活したいと考えている方には、入門書としてぴったりの内容かと思います。

ぜひ手に取ってみてください。

活字が苦手な方は、漫画版もよいでしょう。

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