『エッセンシャル思考』要約 毎日忙しい人ほど学ぶべき考え方

エッセンシャル思考 書籍感想

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おはようございます。

「あれもこれも手を出して、結局中途半端で終わっちゃう」
「忙しすぎて時間がない。いつも追われているし、疲れている」

上記のように、重要なことに注力できない自分の行動に嫌気がさしたり、あるいは時間とエネルギーの使い方について悩むことはありませんか。

そんな仕事や人生に対する不満や不足を感じている方にとっては、本書で学べる内容が事態を好転させるヒントになるかもしれません。

なぜなら本書には、自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分し、仕事や人生で最大の成果を上げるための「エッセンシャル思考」について、その考え方や具体的な取り組み方が紹介されているからです。

本記事では書籍の内容を中心に、エッセンシャル思考を理解するうえでカギとなる

  • 選択すること
  • 捨てること
  • 集中すること

上記 3 点について、私なりに要約・感想を記したいと思います。

本記事を読み終えるころには、エッセンシャル思考についてなんとなく知ることができ、人生を後悔なく生きるためのヒントを学べると思います。また、紹介する書籍にも興味を持っていただけると嬉しいです。

「より少なく、しかしより良く」の考えを学んでみましょう。

本日は、書籍『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』(著者:グレッグ・マキューンさん)の要約・感想記事です。

本書を読み、エッセンシャル思考を学びましょう

『エッセンシャル思考』

エッセンシャル思考とはなにか

本書のタイトルである『エッセンシャル思考』とは、人生で本当に重要なことを見極め、それを確実に実行するための方法論や考え方を指します。

この思考法のキーワードは「より少なく、しかしより良く」です。

そして、これを実践するためのステップが選択すること、捨てること、集中することです。

選択すること

まずは選択することについて紹介します。

選択することはエッセンシャル思考の第一歩であり、最重要の行動です。

選択する力は誰にでもある

生きていくことは、いつでも選択の連続です。

その選択は「どんな人生を歩みたいか」などの抽象的で大きなものから、「なにを食べるか」や「なにを着るか」など身近でありふれたものまで、例を挙げればキリがありません。

そして、私たちが生きていく上で直面する選択肢は限られているかもしれませんが、その中から何を選ぶかは、いつだって自分次第です。何かを選ぶ能力は誰にも奪うことはできません。

しかし著者によると、選択こそがエッセンシャル思考のカギであるにもかかわらず、多くの人がそのことを「手放してしまっている」のだそうです。

本書では、そんな「選択すること」を自分たちの手に取り戻し、自分にとって本当に重要なことを達成するために認識しておくとよい点が紹介されています。

時間をかけて選択肢を検討する

人生は選択の連続ですが、他の選択肢を検討せず反射的に、いわば思考停止状態で判断することに慣れていないでしょうか。

そして振り返ってみると「なんでこんなことを?」と判断した理由すら忘れ、やることは山積み、自己嫌悪…

このようなことは誰でも経験があると思います。

そんな事態を避けるために、もし何かを選ぶときには数秒~数日、選択肢を検討する時間をもってみてはいかがでしょうか。

直面する現実がじっくりと選び抜いたことによってもたらされた結果であれば、きっと後悔も少なくなるはずです。

厳しい基準で選ぶ

選択肢を検討するときは、厳しい基準を設けましょう。判断に迷ったとき絶対にイエスと言い切れないなら、それはすなわちノーです。

イエスと判断するときの基準として、本書では「90 点ルール」という考え方が紹介されています。

これは、自分にとって 0-89 点の選択肢はすべて除外し、90 点以上と感じるものだけを選ぶということです。

かなり極端に感じるこのルールですが、これによって「自分自身で選ぶ」という自由が自分に与えられます。

また、選んだものに対しては積極的に取り組むことにも繋がります。なんといっても 90 点以上の選択ですから「仕方なく」というモヤモヤとは無縁のはずです。

ちなみに 90 点の基準は、誰かが教えてくれるものではありません。自分にとって明確で厳しく、そして正しい基準を設定しましょう。

選択を自分の手に取り戻す

選ぶことはエッセンシャル思考の実践における最重要行動です。「自分で選び、そして決める」ことを、自分自身の手に取り戻しましょう。

自己決定は幸福感を左右しますよ!

捨てること

続いては、捨てることについてです。

捨てることは選択することと同じく、エッセンシャル思考における重要な行動です。

それはなぜかというと、自分に関係することを捨てることができず、重要ではないことにも手を出し続けていると、本当に重要なことがいつまでたっても達成できないからです。

ここでは、ものごとを捨てる時にカギとなる考え方を紹介していきます。

トレードオフを直視する

トレードオフとは「両立しない関係性」や「一方を得ればもう一方は失うこと」を意味します。

そして、エッセンシャル思考においては「何かを選ぶことは、何かを捨てること」という表現となり、なにかを捨てる時にはこの認識を常に持つことが重要です。

このトレードオフは日常生活でも「時間とお金」や「育児とキャリア」など多くの場面で遭遇します。どれも一方を得るためには他方を捨てる(使う)必要があり、このことからは誰も逃れることはできません。

つまり、「どうすれば全部できる?」から「何に全力を注ぐ?」へのマインドチェンジがエッセンシャル思考への転換点です。

断固として上手に断る

断ることは苦手という方が多いと思いますが、他人からのプレッシャーに負けず、きっぱりと上手に断ることはエッセンシャル思考を実践するための必須スキルです。

とは言っても、「相手との関係性もあるし…」と断ることが難しいのも事実だと思います。

ここでは、そんなときに役に立ちそうな方法を紹介します。

判断を関係性から切り離す

依頼を断ることは、相手を拒絶して関係性を悪化させるものではありません。断るときには、その判断を関係性から切り離せるかどうかが大切です。

トレードオフに目を向ける

判断のときにはトレードオフに目を向けましょう。依頼に対してイエスという場合、あなたが失うものは何でしょうか。

上手に断る

断ることは重要ですが、断り方には気を配るべきです。

例えば依頼してきた相手の発言の途中、あるいは間髪をいれずにノーの返事をすると、ほぼ間違いなく相手の気分を害します。そのため、依頼を受けたら(数秒でもいいので)考える時間を持つようにしましょう。

これによって、たとえ短い時間でも自分自身で考え選択することになります。それに、たとえ断ったとしても、相手に与える印象がずいぶん変わります。

また、断るときの理由には家族の都合や世の中の大きな潮流など、自分の力では変更できないことをうまく持ち出すこともよい方法です。

ゆっくりイエス、すばやくノー

エッセンシャル思考を実践するためには捨てることが重要です。
90 点ルールとトレードオフを意識して、反射的にイエスと言ってしまわないように気をつけましょう。

90 点ルール、実践すると生活がガラリと変わりそうですね

集中すること

最後は集中することです。多くの選択肢を捨て、厳しい基準で選び抜いたことに対して時間とエネルギーを注ぎ込み、成果をあげましょう。

本書での集中とは「過去や未来にとらわれず、目の前の問題を考えること」と表現されていました。

「今、何が重要か」を決める

未来や過去を頭の中に抱えず、今に集中すること。これはマインドフルネスという考えですが、これを身につけることもエッセンシャル思考を実践するうえで有用になるでしょう。

本書によると「今、何が重要か」は『「今、何が重要か」を決めること』と同義なのだそうです

結局、今に集中するためには「自分で選び自分で決めること」が最も大切な姿勢となるのでしょう。

考えることをやめて深呼吸する

しかしそれでもやることが多くて、何から始めたらいいかわからないと悩む場面は必ずやってくると思います。

そんな時は考えるのをやめて深呼吸をして、未来や過去に思いを巡らせることをやめ、今だけを見ましょう。

そして、90 点の基準で選んできたことの中から、最も重要なことに取り組み始めてみてください。

これによって「何に全力を注ぐか」を決めることができ、それが集中することに繋がります。

未来への不安や過去の失敗を思い悩むことから解放されれば、今を楽しめます

まとめ

「より少なく、しかしより良く」を合言葉として、選ぶこと・捨てることを重視し、本当に重要なことに全力を注ぐことがエッセンシャル思考を実践することです。そんな自分の人生を充実させるスキルを学んでみてはいかがでしょうか。

本日は、書籍『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』より、

  • 選択することについて紹介。何かを選ぶときは、選択肢を十分に吟味する時間をとり、90 点ルールに基づき自分で選ぶことが重要。
  • 捨てることについて紹介。「何かを得ることは、何かを捨てること」というトレードオフを直視し、「どうすれば全部できる?」から「何に全力を注ぐ?」へのマインドチェンジが重要。
  • 集中することについて紹介。未来や過去を頭の中に抱えず、今に集中することがエッセンシャル思考を実践するカギ。まずは一度深呼吸をしてみよう。

上記 3 点について、私なりに要約・感想を記しました。

いかがでしたか?
本記事の内容がエッセンシャル思考を知るきっかけとなり、仕事や人生に対する不満や不足の解消につながれば幸いです。

個人的には「より少なく、しかしより良く」が本書から得られた最大の学びでした。

本書を読む前の私は例外なく多くのことに手を出し、その結果、時間がないと嘆き多くの中途半端を抱えながらの生活でした。

しかし、本書を読み終えたあとからは自分にとって重要なことを自分自身の判断で選び、それがブレてしまわないように意識しながら毎日を過ごしています。

おかげで、以前と比較して時間を無駄にしたと感じる場面は減り、満足度の高い日々を過ごすことができています。

本書で記されている「より少なく、しかしより良く」は、ぜひ多くの方に知ってほしい考え方です。

本書には本記事で紹介した点のほかにも、世の中にあふれる情報から重要なことを見極めるスキル、遊びや睡眠の重要性、エッセンシャル思考を仕組み化して生活の中で実現する技術など、人生をより良く生きるために参考になる情報が多く記されています。

今からでも遅くはありません。学べば、人生はより良くなります。学びましょう。

エッセンシャル思考を学び、実践しましょう。
書籍もぜひ手に取ってみてください。

【よりよく生きるヒントが得られる書籍の紹介】

『Think clearly』

幸せな人生を手に入れるための 52 の思考法について学べます。

能力の輪の境界線を明らかにして、その内側に注力するという考えは、まさにエッセンシャル思考と同じです。

『一流の頭脳』

運動がいかに脳にとって有益であるか、わかりやすい文章で解説されています。

本書で運動の恩恵を理解し、スクリーンタイムを捨て、運動することを選択してもらえれば嬉しい限りです。

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