おはようございます。
興味深いタイトルに惹かれて手に取った書籍です。
みなさんは、中国史と聞くとどのようなイメージをお持ちでしょうか。
三国志に代表される春秋戦国時代、満州事変が起きた中華民国の時代など、歴史の授業で習った内容が主だと思います。
歴史の授業はあくまで表面的な「出来事」や「人物」を中心として学習します。
今回は、決して授業では取り扱うことのない、少しわき道にそれたディープな内容を記した書籍を紹介したいと思います。
本日は、書籍『禁断の中国史(著者:百田 尚樹さん』の書評・感想記事です。
本書を読み、教科書では学ばない歴史を知りましょう
読むのがこわい!『禁断の中国史』
記事の内容は、以下の通りです。
1.中国の歴史は、虐殺の歴史!?
2.用いられた様々な罰
3.数多く残る、食人の記録
それぞれの内容についてみていきます。
※ショッキングな内容も多く記載してあります。注意して読み進めてください。
中国の歴史は、虐殺の歴史!?
中国の歴史において、国を治める王朝は数多く変遷してきました。
「夏・殷・周・春秋・戦国・秦…」
学生のころ、必死で暗記した記憶があります。
百田さんによると、中国における「王朝変遷の歴史は虐殺の歴史」であるそうです。
中国では新しい王朝が成立=旧王朝の関係人物や、権力者の地位を脅かす可能性がある人物はすべて処分、ということが繰り返されてきました。
例えば「秦の始皇帝」。
中国の歴史上、初めて統一を果たした王朝の皇帝です。
漫画『キングダム』でも政として描かれています。
なんとなくカッコいいイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか。
しかし本書によると、中国統一を果たした後に始皇帝が行ったことは、残虐そのものだったようです。
虐殺なんてのは当たり前。
特に「焚書坑儒」という自身の政治に反感を持つ学者たちの書物をすべて焼き放つ政策を実施し、400 人以上の学者を生き埋めにして虐殺したという記録も残っているようです。
また、漢の初代皇帝である劉邦も有名な人物です。
劉邦は秦王朝が倒れたのちに項羽を討ち、漢を興しました。
その劉邦もやはり、皇帝となったあとは側近を含む多くの部下・全王朝の関係者を処分していったそうです。
この天下を取ったら関係者を処分、という一連の歴史は、明王朝(朱元璋)まで続いたようです。
その際には、関係者本人のみでなく、家族や親族・近親者まで徹底的に処分したという話です。
歴史の授業では統一を果たすまでしか習いませんよね。
用いられた様々な罰
本書によると、中国では様々な方法の刑罰が存在したようです。
本文中に多く紹介されていましたが、いずれも残虐なものでした。
この刑罰は上記の虐殺のときも用いられたようで、「権力者に逆らうとこうなる」という見せしめの一面もあったようです。
百田さんも「書いているだけで気分が悪くなりますが」という前置きを何度もしたうえで、その具体的な方法を紹介していました。
読み進める中で、何度も背筋がヒヤッとしました。
肝心の具体的な方法ですが…
これはブログで書き記すような内容ではありません。。。
もし興味を持った変人がいましたらご自身で調べてみてください。。
よくそんなことができたな…という感想です
数多く残る、食人の記録
そして個人的に一番おどろいたのは、中国では食人の記録がたいへん多く残されている、という点です。
本書いわく、食人という行為の記録は日本を含む世界中で散見されるようですが、中国に残っている記録がケタ違いに多いようです。
その食人は、大規模な飢饉(ききん)や戦争などの「有事」以外にも、一部の地域では文化として根付いていたとのことです。
読んでいてウソのように感じましたが、子どもを取り替えて食べる、妻の肉を客人へのもてなしとしてふるまうなどの記録も紹介されていました。
さすがにフィクションでこんな書籍出版しないでしょうし…
まとめ
教科書では学べない(載せられない)歴史が学べます。
信じるかどうかは、読んでみた方次第です。
本日は、書籍『禁断の中国史』より、
・中国は王朝が変わるたびに虐殺を繰り返してきた
・中国では様々な方法で刑罰が行われていた
・中国には食人の記録が数多く残っている
上記 3 点について、私なりに要約・感想を記しました。
わたしはこれまで中国に対して特別な感情は持っていませんでしたが、本書の内容のインパクトが強かったため強く興味を持ちました。
今後も関連書籍に目を通してみたいと思います。
本書では、教科書では決して学ぶことのなった(本書いわく)「中国」と「中国人」の本質に触れることができます。
内容はキツイ箇所もありますが、文章自体は百田さんの軽妙な関西弁もあり、スラスラと読み進めることができました。
興味を持った方はぜひ一読してみてくだい。
ぜひ手に取ってみてください。
本年も、「理学療法士モチのブログ」をご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
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