おはようございます。
老後資金について、皆さんはどのようにお考えでしょうか。
貯めなければ…と思っても、ピンとこないですよね。
そもそも、老後資金の柱となる年金制度についてもあまり深く学習する機会もありません。
毎月の給料から引かれていることくらいは把握しているけど…という方も多いのではないでしょうか。
しかし確実に老後はやってきます。老後資金は、誰しも直面する問題です。対策が必要です。
しかもその対策の中には、早くから始めた方がよいものもあります。
知っている / 知らないの差が生まれやすい個所ですので、早めに学びましょう。
本日は、『一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!』という書籍の要約・感想記事です。
本書を読み、老後資金の基礎知識を学びましょう。
【老後資金】平均額から貯め方、運用まで学ぶ『一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!』
記事の内容は、以下の通りです。
1.老後資金、8 割の方は不安あり。今からできる対処。
2.将来の年金額は、現時点と比較して 2-3 割減か
3.長く働き続けることが将来のスタンダードになりそう
それぞれの内容についてみていきます。
老後資金、8 割の方は不安あり。今からできる対処法
様々なアンケート結果をみてみると、老後資金に不安を感じている方は 7-8 割とのことです。
老後 2000 万円問題も記憶に新しいところですね。
賃金の伸び悩み、長生きリスクなど不安の種を挙げればキリがありません。
本文中には、老後資金に不安を感じている人の特徴として、
・自分の収支や年金額(おおよそでも)を把握していない
・現在借金がある(住宅ローンはや奨学金は除く)
・預貯金がない
などが挙げられていました。
老後資金について不安を抱えている方は、まず家計の収支状況を把握することから始めましょう。
大まかにでも構わないので、自分が何にいくら使っているのか把握することが重要です。
今は便利な家計簿アプリもあります。かける労力はなるだけ最小限にしましょう。
不安の要因を洗い出してみることが重要です。
将来の年金額は、2-3 割減か
令和 2 年のデータですが、年金受給額(平均)は、国民年金 56,000 円 / 月、厚生年金(国民年金含む) 146,000 円 / 月のようです。
そして、本書を含む多くの試算では将来の年金受給額は目減りするといわれており、現在と比較して 2-3 割程度の減額が予想されています。
そして老後の生活に必要な資金は、本書の試算では 65-100 歳までの期間で平均 1,600 万円 / 人とされていました。
あくまで平均ですし、各個人の生活スタイルや寿命によって額は変わります。
しかし、年金収入のみでは足りなさそう…ということはなんとなくイメージができます。
暗い気持ちになるデータが多いですね…
何か対策はあるのでしょうか。
長く働き続けることが将来のスタンダードになりそう
本書で挙げられている老後資金対策は、
・長く働くこと
・非課税の投資制度(つみたて NISA やiDeCo)を活用し、じぶん年金を用意すること
が推奨されていました。
長く働くこと
長く働くことによって得られる年金面のメリットは、
・厚生年金の加入期間を延ばす→受給額増加
・年金受け取り開始年齢を繰り下げる→受給額増加
です。
特に受け取り開始年齢の繰り下げは増額分が大きく、75 歳まで繰り下げた場合は 84% 増額です。
非課税の投資制度活用
NISA も iDeCo も投資で発生した運用益が非課税になる制度です。
とくに iDeCo は原則として 60 歳になるまで引き出しが不可能ですから、まさに老後資金対策としてピッタリです。
貯蓄が全くない方が投資から開始することは推奨されていませんが、生活資金の備えがある程度できている方は開始を検討してもいいのではないでしょうか。
本書ではこれら制度の解説のみでなく、これら制度が老後資金対策としてどのような位置づけであるか、も説明されていました。
この点は、ただ投資をしよう!という情報よりも有益ですね。
何のために投資をするのか、を理解していないと運用方針もぶれてしまいます。
加えて、多くの方が悩むであろう資産運用の出口戦略(どう受け取るか)についても言及がありました。
そのため、すでにつみたて NISA やiDeCo を開始している方にも有益な情報があったと感じています。
つみたて NISA やiDeCo などの長期投資をするならば、重要なのは十分な期間を設けることです。
この点が早く始めた方がよいという理由です。
長く働き、資産運用で年金を準備することが再現性の高い老後資金対策になりそうですね。
まとめ
老後資金の不安には、年金制度や必要な目安の金額を把握して対処しましょう。
本記事では、
・老後資金については、多くの人が不安を感じていること
・将来の年金受給額は減額が避けらず、それのみでは心細いこと
・長く働き、資産運用によってじぶん年金を作り出すことが有効な対策になること
上記 3 点について、私なりに要約・感想を記しました。
本書を読み、退職後の生活資金についておおまかな目安を把握することができました。
また、働き続ける必要性やメリットについても知ることができました。
幸いにも私はやりがいのある仕事に就けていると感じていますし、この仕事が好きです。
そのため、可能であるなら定年後も働き続けたいと思っています。
もちろん健康管理と資産運用をコツコツと続け、健康とお金に不安を感じなく生きられるようにしていく必要があります。
本ブログでもそのような情報を継続的に発信できるよう努めていきたいと思います。
本書は、老後資金に対して不安を感じている方においては、不安解消に役立つ情報が多く記載されていました。
また、NISA や iDeCo、年金制度についても図解とともにわかりやすく解説されていましたので、制度そのものを知るという点でも良書だったと思います。
これらの制度を知っているか知らないかで、将来の生活に大きな差がつく可能性があります。
日々学び、知っている側に回りましょう。
ぜひ手に取ってみてください。
こんな記事も書いています。
貯める体質を身につけたら、使う力も身につけましょう。
将来に備えすぎて、現役時代の思い出作りに手を抜いてはいけません。
受け取った年金を有意義につかるかどうかは、健康状態に左右されます。
長期の資産投資は、健康投資とセットで行いましょう。
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