よい歯ならびのための生活習慣は?『しあわせ歯ならびのつくり方』part 2

ほおづえはダメ 書籍感想


おはようございます。

本日も前回の記事に引き続き、書籍『しあわせ歯ならびのつくり方』より学んだことをまとめました。
part 1 では、歯ならびには遺伝よりも生活習慣が影響することをまとめました。
未読の方は、こちらからどうぞ。

part 2 の本記事では、歯ならびに影響する生活習慣を具体的にまとめました。本記事をきっかけに、一つでもご自身やお子さんの「口に関する悪いクセ」がみつかり、改めていただけると幸いです。

本日は、書籍『しあわせ歯ならびのつくり方 矯正しないための 0 歳からの子育て』(著者:浅川 幸子さん)の要約・感想記事です。

本書を読み、歯ならびに影響する生活習慣を学びましょう

『しあわせ歯ならびのつくり方』

記事の内容は、以下の通りです。

  1. 歯ならびに影響する口の使い方
  2. いい歯ならびのためのポイント(乳・幼児期)
  3. いい歯ならびのためのポイント(学童期)

それぞれの内容についてみていきます。

歯ならびに影響する口の使い方

口の機能は、食べること・話すこと・呼吸することなどが挙げられます。
口がこれらの機能を果たすためには、歯だけではなく、舌や唇、頬の筋肉やあごの動きなど、多くの部位が適正に働く必要があります。

そして、これらの部位は歯ならびにも影響を及ぼします。これらの中でも特に重要な役割を果たすのが舌です。

舌は咀嚼(そしゃく)、嚥下(えんげ)、発声に大きな働きをします。それらに加え、味覚や知覚を感じる受容器もあり、胃に入る食べ物を選別する働きもあります。また、咀嚼の時には唾液の分泌を助けたり、食べ物を飲み込みやすい形にする働きがあります。

口を閉じて大部分が上あごに接している状態が、舌の定位置です。舌がこの位置に収まることにより、上あごが外側に押し広げられ、下あごよりも大きくなり、正しいかみ合わせが得られます。上あごの発育が不十分であると、受け口とよばれる不正咬合につながる可能性があります。

正常咬合は、舌から受ける内側からの力と、唇やほほから受ける外側からの力の 2 つがバランスよく保たれることによって得られます。慢性的に口呼吸をしていると、舌が定位置に収まりません。そのため、口呼吸は歯ならびにとって絶対避けるべき習慣となります。

呼吸もそうですが、咀嚼のときも口を閉じましょう

いい歯ならびのためのポイント(乳・幼児期)

本書では、注意すべき生活習慣について成長期別にまとめてありました。

<乳児期>
おっぱいを飲む行為は正しい口の使い方を身につけるための第一歩です。口のトレーニングのため、授乳時間は 15 分程度とることが望ましいと述べられていました。また、哺乳瓶を使う場合は、ミルクの出がよすぎないモノを選ぶとよいそうです。

<幼児期>
幼児期の飲み込み方法は、乳児期のミルク飲みから大人と同じ方法(成熟型嚥下といいます)へと変わります。この成熟型嚥下の獲得は 18 か月ごろまでとされています。ミルク飲みの卒業と並行して、スプーンでのすすり飲みや、コップから飲む練習を始めましょう。
よく使われる(我が家も使っていました)ストロー付きマグは便利ですが、嚥下方法はミルク飲みと同じなので、本書では幼児期における使用は推奨されていませんでした。

また、モノを食べるときの迎え舌もよくないクセの一つです。子は大人のマネをしますので、親自身がしていないか気をつけましょう。そのほか、鼻呼吸がきちんとできるように鼻のつまりを気にかけてあげましょう。そのほかのクセでは、指しゃぶりが出っ歯(上顎前突)につながるのは有名です。2-3 歳までには卒業しましょう。

ストロー付きマグ、便利ですけど避けた方がいいんですね…

いい歯ならびのためのポイント(学童期)

<学童期>
食生活ではあご・咀嚼筋の成長を促すためによく噛んで食べましょう。咀嚼の回数は、1 口 30 回が目安です。食事メニューの中に 1 品はよく噛む必要があるものを含めるとよいでしょう。
また、早食いやながら食いは避けましょう。特にテレビを見ながら食事をする家庭は改めた方がよいそうです。噛む・飲み込むことがおろそかになりやすく、体や首をひねった不自然な姿勢での食事となってしまいます。

食事以外では、口ではなく鼻呼吸をすること、ほおづえをつかずに座ること、爪を噛んだり唇を巻き込むなどのクセを改めることなどが挙げられていました。

いわゆる「お行儀の悪いこと」は歯ならびにも悪影響です。

まとめ

きれいに整った歯ならびは一生モノのプレゼントです。ご自身およびお子さんに、歯ならびに影響する悪いクセがないか見直してみましょう。

本日は、書籍『しあわせ歯ならびのつくり方 矯正しないための 0 歳からの子育て』より、

・いい歯ならびのためには、内側からの力(舌)と外側からの力(ほほや唇)がバランスよく保たれる必要がある。

・乳児期では授乳(ミルク)時間をたっぷりかけて。幼児期はストロー飲み・指しゃぶりなどが不正咬合に影響。

・学童期では食事、姿勢や口元の悪いクセに要注意。やはり口呼吸の影響は大きい。

上記 3 点について、私なりに要約・感想を記しました。

歯ならびは生活習慣の影響が大きいという点を学べただけでも、本書を読んだ甲斐がありました。幼少期の習慣は親の責任ですので、まずは自分の行動を見直そうと思います。パソコン作業をしていると、知らない間にほおづえをついていることがあるので、気を付けないといけません。

本書で歯ならびについて学び、子が矯正装置なしで正常咬合にたどり着けるようサポートしていきましょう。

ぜひ手に取ってみてください。

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