【書籍感想】病気のリスクを下げる健康習慣を広くまなぶ『HEALTH RULES 病気のリスクを劇的に下げる健康習慣 』

緑の中で深呼吸する女性 書籍感想

おはようございます。

当然ですが、人間だれしも健康でいたいものです。

私は病院で働いているため、「病気を発症し入院している方々」と日々接しています。
患者さんの中には、「もっと早く生活習慣を改めればよかった」とおっしゃる方も少なくありません。

本日は、『HEALTH RULES 病気のリスクを劇的に下げる健康習慣』という書籍の感想記事です。
この本を読んで、信頼性の高い健康習慣について、広く学びましょう。

病気のリスクを下げる健康習慣を広くまなぶ『HEALTH RULES 病気のリスクを劇的に下げる健康習慣 』

記事の内容は、以下の通りです。

  1. 睡眠は、まずは質よりも量を確保しよう
  2. 食事は、健康にいい食品・悪い食品について知ろう
  3. 運動は、なんといってもまず歩くこと

それぞれの内容についてみていきます。

睡眠は、まずは量。7時間は寝よう

突然ですが、みなさんは毎日の睡眠時間は足りていますか?

経済協力開発機構(OECD)が調査した統計データによると、日本人の平均睡眠時間は 1 日あたり 7 時間 50 分で、加盟国中で下から 2 番目です(最下位は韓国の7時間49分)。

また、年代別に分けてみると、10代・70代が 8 時間以上と長いのですが、30-40 代では 7 時間未満となっています。
この世代は一般に育児や家事などに時間を割かなければならないため、どうしても睡眠時間を削らざるを得ないのだと思います。

本書では、睡眠不足は動脈硬化を促進・不整脈や心筋梗塞の発症リスクおよび死亡率の増加につながるとされていました。
そして、推奨される睡眠時間は 7 時間以上、とのことです。

仕事・育児・家事と時間に追われる生活の中で 7 時間は大きいですが、健康のためになんとか確保したいものです。

食事は、健康にいい食品・悪い食品について知ろう

本書であげられている、病気発症のリスクを増加する食品は、

  • 赤い肉(牛肉や、ベーコンなどの加工肉)
  • 白い炭水化物(白米、白く精製された小麦粉、パンなど)
  • 飽和脂肪酸(バターやマーガリンなど、常温で固形の油)

反対に、病気発症のリスクを低下させる食品は、

  • 野菜、果物
  • オリーブオイル、ナッツ

これらが挙げられていました。いわゆる地中海食で用いられることが多い食品です。
それぞれの食品に対する詳しい言及は、別の機会に記事を載せられればと思います。

ちなみに、本書で紹介されていた「病気」というのは、がん・心・血管疾患(心筋梗塞や脳卒中など)などです。

今はスーパーにいけば、全粒粉100% のパンが手軽に手に入れられます(ちょっとお高いですが…)。
個人的には健康に代えられるものはないと思ってますので、我が家ではそちらを手に取っています。

運動は、なんといってもまず歩くこと

運動は、特に持病がない限り、心拍数を程よく上げる有酸素運動を毎日行うことが理想です。

とはいっても、「そんな時間とれないよ…」「運動なんて続けられない…」
という方々が多いのではないでしょうか。私もそうです。。

そんな方でも、体を動かす=歩く、ということだけはなんとか確保していただきたいです。

本書では、1日あたり7,500歩以上から死亡率の低下効果が認められることと、12,000歩までは歩数を増やせば増やすほどその効果が強まる、という研究のデータが紹介されていました。

令和元年に行われた厚生労働省の調査によると、日本人の平均歩数は男性で約 6,800 歩、女性で約 5,800 歩と報告されています。
7,500歩まで、もう一息ですね。

おおよそですが、10分のウォーキングで約 1,000 歩ほど歩くことができます。
毎日の生活の中で、10-20分歩く時間を捻出できれば、それだけで寿命延伸が期待できます

ご自身の 1 日あたりの歩数を知らない方は、今すぐスマホの歩数計機能を on にしましょう。
まずは知ることからです。

まとめ

本書籍は、生活習慣に関する改善点が網羅的に記載されており、広く学ぶという点で良書でした。

本来ならば、これらは英語で記述された論文(場合によっては読むためにお金が必要なものも)を読み解いて得られる知識です。
それを、わずか1,600円程度で知ることができます。
大変ありがたいですね。

私自身、本書を読んで改めた生活習慣は多いです。
例えば、白い食パンをやめる、オリーブオイルを毎日摂取する、などです。
今のところ、全く問題なく継続できています。

本書は、「病気なく健康に過ごしたいけど何から始めたらいいかわからない」、「生活習慣を改めるよう指導されたけど、具体的に知りたい」といった悩みをお持ちの方には、最適な一冊と言えそうです。

ぜひ、手に取ってみてください。

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