ニュースでさえも賢く消費しよう『News Diet 情報が溢れる世界でよりよく生きる方法』

ニュースのイメージ 書籍感想

おはようございます。

スマホの出現により、我々の生活は 24 時間オンラインとなり様々な情報にアクセスできるようになりました。
知ろうと思えば世界中のニュースを数分で知ることができる、とても便利な世の中です。
しかしそのために膨大な時間が奪われ、豊かな体験や学習の機会を失ってしまってはよくありません。
ニュースとの付き合い方を考えるにあたり、参考となる書籍を読みましたので取り上げたいと思います。

本日は、書籍『News Diet 情報が溢れる世界でよりよく生きる方法』(著者:ロルフ・ドベリさん)の要約・感想記事です。

本書を読み、ニュースダイエットに挑戦してみましょう

ニュースでさえも賢く消費しよう『News Diet 情報が溢れる世界でよりよく生きる方法』

記事の内容は、以下の通りです。

1.短いニュースをいくら読んだところで、理解は深まらない。
2.ニュースで報じられることの 99% は、自分にとって範囲外。
3.だから、ニュースを徹底的に断とう。

それぞれの内容についてみていきます。

短いニュースをいくら読んだところで、理解は深まらない。

我々が普段よく目にするニュースサイトのニュースは、多くが短い記事です。
これは、
・消費者の大多数が1 本の深く掘り下げたニュースよりも 10 本の 1 口サイズニュースを好むこと
・制作側のコストと時間削減のため。専門家に依頼したり、綿密な調査をすることはコスパが悪い。
という要因から成り立っています。

短いニュースは簡潔にものごとを説明してくれるため、わずか数分で内容をチェックできます。
しかし一方で、世界は単純で簡単に説明可能だ、という錯覚を与える可能性があります。
そのため、それらのニュースばかり消費していると、自分で深く考えることや、背景にあるつながりを理解するという力が低下してしまう、と本書では指摘されていました。
世界はそんなに単純ではなく、複雑です。表面的な理解だけでは不十分だということです。

使わない脳の機能は退化します…

ニュースで報じられることの 99% は、自分にとって範囲外。

このことを、本書では学習性無力感という言葉で紹介されていました。
我々はニュースの消費者として、「報じられている内容」が自分への影響の内外どちらにあるかを見極める必要があります。
そして、著者の主張では、それらのうち 99% は影響の外側にある(=自分にとって関係はない)ため、排除してもかまわないとのことです。
反対に、影響の内側の事柄についてはしっかりと目を通す必要があります。
そしてそのような情報は、短いニュースではなく専門家によってよく書かれた記事や良質な本から得るように、とも述べられていました。

99% は関係ない、というのは強い表現ですね。
でも、確かに自分に影響のあるニュースはごくわずかです。

だから、ニュースを徹底的に断とう。

上記で述べた点以外にも、本書にはニュースを断つべき理由がいくつも挙げられていました。
そして、まずは期間限定でよいので「生活からニュースを徹底的に断つ」ことを強く推奨していました。

具体的には
・新聞はとらないか、ごく限られたものにすること。
・テレビニュースも見ない。
・スマホのニュースアプリは削除。
・インターネットブラウザのトップページは検索画面だけに。
これらの行動を、30 日間やってみることです。
その期間やってみて、もし自分に合わないと思ったら元の生活に戻しても構わないとのことです。

私も本書を読み、ニュースアプリの削除とブラウザのトップページを Yahoo! からグーグル検索にしました。
今振り返ってみると、手持ち無沙汰になればニュースアプリを開き、表示されるニュースを特にあてもなくつらつらと見ていたなあ…と感じます。
その時間が無駄だったとは言いませんが、ネットニュースで覚えている記事はありませんね。。

ニュースを断つときは、空いた時間に何をするかを用意しておくとよさそうです。
私は読書でした。

まとめ

自分にとっての重要なことは、自分で判断・決断しましょう。
我々は、ニュースに対してでさえ、賢い消費者になる必要があります。

本記事は、書籍『News Diet 情報が溢れる世界でよりよく生きる方法』より、
・短いニュースをいくら読んだところで、世界への理解は深まらないこと。
・ニュースで報じられることの 99% は、自分にとって範囲外。
・ニュースを徹底的に断つ生活を 30 日間やってみよう。
上記 3 点について、私なりに要約・感想を記しました。

本書を読み、実際に私もニュースダイエットに取り組みました。
初めの数日間はソワソワしましたが、徐々に慣れました。
かれこれ、もう 3 か月程度ろくにニュースを見ていません。
(おかげで、エリザベス女王ご逝去を 1 週間遅れで知りましたが)

やってみた感想は、「案外生活できるもの」です。
というより、ネットニュース閲覧にとらわれていた時間を他のことに充てられます(私の場合は通勤電車内の読書)ので、生活が充実しました。
また、スマホの通信量も月 3GB 未満で済むので、携帯料金の節約というおまけもついています。

本書は、24 時間オンラインの世界で生きる現代人にとって、非常に意義のある提言がなされています。
世の中の様々な情報にアクセスできることは便利ですが、使い方を誤れば我々の日常を侵食していきます。
テクノロジーに支配されるのではなく、有効活用しましょう。
昨日読んだネットニュース、覚えていますか?

ぜひ手に取ってみてください。

【こんな書籍もオススメです】

スマホの影響を学び、コントロールしましょう。
スマホにコントロールされてはいけません。

ニュースダイエットで空き時間を作れたら、こんな書籍はいかがでしょうか。
専門家による深く面白い内容です。

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