おはようございます。
みなさんのご家庭では、中学受験について考えたことがありますか?
文部科学省のデータによると、私立中学に通う生徒は約 7% 程度だそうです。
都道府県別でみると、2021 年度で最も高いのは東京の 25%、次いで高知、京都と続くそうです。
私自身は中学受験と縁のない人生でしたので、親となった今でもあまり深く考えていません。
ですが、中学受験について「全く知らないから考えない」ではもったいないと思い、本書を手に取りました。
結果として、中学受験の予定はなくても参考になると感じた書籍でしたので、取り上げたいと思います。
本日は、書籍『中学受験 やってはいけない小3までの親の習慣』(著者:西村 則康さん)の書評・感想記事です。
本書を読み、親が身につけるべき習慣を学びましょう
中学受験の予定なしでも参考になります『中学受験 やってはいけない小3までの親の習慣』
記事の内容は、以下の通りです。
1.勉強に関する「早期英才教育」は否定的
2.勉強における 9 歳の壁とは
3.絵本読み聞かせ・音読は学力の土台になる
それぞれの内容についてみていきます。
勉強に関する「早期英才教育」は否定的
これは本書の導入部分で述べられていた内容です。
著者である西村さんは中学受験指導歴が 40 年を超えるエキスパートのようです。
その西村さんが早期英才教育について否定的という点は少し驚きでした。
本書で推奨されている内容は先取りの詰め込み教育ではなく、
・「あそび」を通じて、成長に合わせた関りを十分にしてあげること
・親は見守りに徹すること
というものでした。
また、小学生で取り組む学習内容は、学年があがるにつれて難しくなっていきます。
その時に必要な能力は、集中力・持久力・柔軟性・応用力とされており、子どもたちはこれらを基としてじっくりと問題に向き合う場面が増えていきます。
著者いわく、「早期○○教育」には高速・反射・反復を基礎としたものも多いようです。
これらは、提示された課題に対して考える時間を作らずにパッパッパと回答する練習です。
この点は、小学校高学年以降の学力をつけるという点では役に立たないと主張していました。
なんでも先取りでつめ込みは、いずれ頭打ちとなってしまうそうです
勉強における 9 歳の壁とは
著者いわく、子どもたちは 9 歳になると自分を客観視できるようになります。
そして自分と他人との差を感じるようになり、生活や友人関係などさまざまな場面で苦手意識をもつ、自信を失うなど「壁」にぶつかる姿が見られやすくなるようです。
また、学習内容も一段と難しくなり、学力につまづきがでるのもこの頃なのだそうです。
それまでの子どもたちはある種の万能感に満ちていた分、壁にあたったときに感じる劣等感は強く、一時的に自己肯定感を失いやすくなる時期とも紹介されていました。
親としては我が子が苦しむ姿を見るのは辛いですが、これが成長に不可欠なのだそうです。
この壁を乗り越えると低下していた自己肯定感は回復し、子どもたちは自信を取り戻していきます。
この時期は、自信を失っている子どもをムリに前向きにしようとせず、明るく付き合いましょう。
「あなたならできるよ」「あなたは大切だよ」というメッセージを送り続け、子どもにとっての安全基地であり続けることが親の役割なのだそうです。
ありのままの姿を受け入れてあげましょう
絵本読み聞かせ・音読は学力の土台になる
本書において、読書は子どもの学力を伸ばす習慣として強く推奨されていました。
これは、「やってはいけない」ではなく「やるべき」習慣ですね。
取り組む内容としては、幼少期の読み聞かせはもちろんのこと、可能であれば音読や暗唱で「子ども自身が言葉を発する機会」を作ることがよいそうです。
言葉を発することにより、リズムを覚え、読み飛ばしのミスが低下します。
また、黙読の読解力や情景・心情をイメージする力も高められるとされており、その効果は抜群なのだそうです。
本書で紹介されていた題材は、平家物語や論語などが挙げられていました。
古典的ですが読んでいてリズムの良い、おなじみのものから始めるとよいそうです。
親も一緒に楽しめるといいですね。
読解力はすべての教科の土台ですから、読み聞かせや暗唱など、ぜひ取り組みたいですね。
読書は多くの書籍で推奨されています。
もはや、やらない理由がありませんね。
まとめ
我が家では今のところ中学受験の予定はありませんが、本書の内容は勉強になりました。
子どもだけでなく、親も学ぶ姿勢を持ち続けたいですね。
本日は、書籍『中学受験 やってはいけない小3までの親の習慣』より、
・先取りよりも「今」にあった学習機会を提供しよう
・9 歳で多くの子は壁に直面する。親はありのままを受け入れサポートを
・読書や音読ははぜひ身につけたい習慣
上記 3 点について、私なりに要約・感想を記しました。
親としては「失敗しないように」先取りでいろいろ学ばせますが、それでは失敗から立ち直る力や、自分で考える力を伸ばす機会を奪ってしまうようです。
我が子が失敗する場面は見て辛いものがありますが、グッと我慢です。
また、9 歳の壁という言葉は、本書を読み始めて知りました。
世の中には、子育てにおけるたくさんの壁があるようです。。。
読書については、様々な子育て本で推奨されています。
本を読むことが悪影響としている書籍はありませんし、やらない理由が見当たりません。
親も子も、たくさんの本に触れる生活を送りたいですね。
ぜひ手に取ってみてください。
【こんな書籍もオススメです】
幼少期は、絵本読み聞かせと童謡で日本語のインプットをしましょう。
中学受験は、家族一丸となって取り組む必要があります。
子どもの自己肯定感を高めるには、親のこえかけや、親同士が信頼しあうことが必要です。
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