おはようございます。
本日は小説の感想記事です。
可能な限りネタバレを避けた記事にしましたが、他人の感想など知りたくないという方はタイトルだけメモしてください。
本作は 2021 年 5 月に出版され、アメリカの各種ブックランキング上位に君臨し、同年 12 月に日本でも翻訳版が発売となった作品です。
本日は、書籍『プロジェクト・ヘイルメアリー』(作者:アンディ・ウィアーさん)の感想記事です。
本書を読み、極上の SF エンターテイメントを楽しみましょう
映画化も予定されている話題作『プロジェクト・ヘイルメアリー 』
記事の内容は、以下の通りです。
1.あらすじ
2.作者について
3.感想
それぞれの内容についてみていきます。
あらすじ
本作のあらすじです。
地球上の全生命滅亡まで30年……。
Amazon 商品紹介ページ(https://www.amazon.co.jp/dp/4152100702)より引用
全地球規模のプロジェクトが始動した!
グレースは、真っ白い奇妙な部屋で、たった一人で目を覚ました。
ロボットアームに看護されながらずいぶん長く寝ていたようで、自分の名前も思い出せなかったが、推測するに、どうやらここは地球ではないらしい……。
断片的によみがえる記憶と科学知識から、彼は少しずつ真実を導き出す。ここは宇宙船〈ヘイル・メアリー〉号――。
ペトロヴァ問題と呼ばれる災禍によって、太陽エネルギーが指数関数的に減少、存亡の危機に瀕した人類は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を発動。
遠く宇宙に向けて最後の希望となる恒星間宇宙船を放った……。
『火星の人』で火星の、『アルテミス』で月での絶望的状況でのサバイバルをリアルに描いた著者が、人類滅亡の危機に立ち向かう男を描いた極限のエンターテインメント。
表紙とあらすじからお分かりになると思いますが、ジャンルは SF です。
あらすじからは設定年代などは読み取れませんが、おそらく近い将来なのでしょう。
あまり多くを語れないのが残念ですが、事前情報は少ない方が楽しめます。
作者について
作者のアンディ・ウィアーさんは 1972 年生まれのアメリカ人小説家です。
本作はアンディ・ウィアーさんにとって、「The Martian(『火星の人』」「アルテミス」に続く 3 作目です。
「火星の人」は「オデッセイ」として 2015 年に映画化され、日本でもヒットしました。
この「火星の人」は、まず自らのウェブサイトに公開され、その後読者の要望に応える形で kindle 版にて自費出版されました。
その後紙媒体での出版を経て、映画化されて大ヒットしました。
絵にかいたような現代のサクセスストーリーですね。
アンディ・ウィアーさんは幼いころから SF に興味があり、15 歳からサンディア国立研究所にてプログラマーとして働き始めたという経歴の持ち主のようです。
15 歳から働くって、日本ではなかなか考えられないですよね。
好きなこと・得意なことを突き詰めるパワーを感じます。
感想
あらすじにもあるように、主人公は目を覚ますとたった一人で、自分の名前も思い出せない状態から物語が始まります。
そして冒頭の手探り状態からストーリーが進むにつれ、なぜこのような状況になっているのかという謎が解けていきます。
ストーリー展開の技法がうまく、終始ワクワクしながら読み進めることができました。
また、主人公が宇宙でミッションをこなす最中、当然ですが多くのトラブルに見舞われます。
絶望のどん底を味わったかと思うと、一方で人類を救う希望も見えてきます。
主人公の、「喜び⇔希望」の感情往復が激しかったです。
もちろん私も、主人公と同様に絶望と希望を行ったり来たりとなりました。
加えて、ポップカルチャーや歴史からのユーモアある引用も多く、個人的には楽しめました。
具体的な言及は避けます。
事前情報は少なめで読んでいただきたいです。
まとめ
私は普段 SF ジャンルは読みませんが、大変楽しめました。
注意点はページをめくる手が止まらなくなることです。就寝前に読むのは避けましょう。
本日は、書籍『プロジェクト・ヘイルメアリー』について、
・あらすじを紹介
・著者について紹介
・感想
上記 3 点について、私なりにまとめました。
本作は映画化も決定している作品です。
まだ主演俳優以外の情報は明らかにされていないようですが、公開が非常に楽しみです。
また、アンディ・ウィアーさんの作品は本作を含めて 3 点ですので、残りの 2 点もぜひ読んでみたいと思いました。
ちなみに、タイトルの「ヘイルメアリー」とは、
・ラテン語の「アヴェマリア」
・アメフトでゲーム終盤で苦戦を強いられているチームが、最後の賭けとして得点を狙うために投げるロングパスのこと。
だそうです。
人類滅亡を救うため、聖母マリアにすがる思いで放った「最後の賭けプロジェクト」ということでしょうね。
ぜひ手に取ってみてください。
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