子の習慣づくりは親の役割。親も読書しよう。『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』

読書のイメージ 書籍感想

おはようございます。

読書が幼少期にぜひ身につけたい習慣であることは繰り返し紹介しています。
今回取り上げる書籍も、まさにその点を強調した内容でした。

2023 年、何か新しいことを始めようとお考えの方、ぜひお子さんと一緒に読書習慣を身につけてみてはいかがでしょうか。

本日は、書籍『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』(著者:松永 暢史さん)の書評・感想記事です。

本書を読み、読書習慣づくりの第一歩を踏み出しましょう。

子の習慣づくりは親の役割。親も読書しよう。『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』

記事の内容は、以下の通りです。

1.学力の基盤は読書量
2.10 歳までに徹底的に読み聞かせ
3.親の働きかけがカギを握る

それぞれの内容についてみていきます。

学力の基盤は読書量

本書によると、子どもの学習内容が本格的になるのは 10 歳くらいからだそうです。

著者いわく、それまでの子どもの教育は、先取り学習よりものびのびと自然の中であそぶことと、読書をするという習慣を身につけることが推奨されていました。

これは、先日紹介した書籍でも同様の内容が述べられていました。

学習内容が本格的になる前に、本をよく読み、生きた日本語に触れる機会を増やして「日本語了解能力(日本語を用いてものごとを理解・表現する力)」を身につけていることが、その後の伸びに必要となるようです。

学校の授業では、日本語で書かれた教科書を読み、日本語で授業を受け、日本語で解答します。
つまり、国語力はすべての科目を学んでいくうえで重要となることは明らかです。

また、あまり早期から「勉強、勉強」としてしまうことで、「勉強キライ」になってしまうことも懸念されます。

その点、読書は楽しむものです。
「本を読みすぎて読書キライ」となる可能性は低いでしょう。
10 歳以降は誘惑が多すぎるので、それまでに「読書スキ」になるように働きかけましょう。

学校のクラブ活動など、10 歳(4年生)以降から始まる学校が多いようです。

10 歳までに徹底的に読み聞かせ

著者いわく、絵本の読み聞かせは「最初かつ最重要の読書経験」です。
この経験は、日本語の音になじみ、日本語に対する認識を高め、「日本語了解能力」の基盤となります。
幼少期の絵本読み聞かせは、決して「親子の交流」という一面のみではないと強く主張してありました。

読み聞かせをするときに親が意識することは、絵本に書かれている一音一音をすべて子の体内に注入するイメージで、はっきりと読むことです。
スラスラ読んだり、情緒豊かに読むことは、絵本の読み聞かせという側面からすると推奨されていませんでした。

また、絵本選びも大切な点です。

絵本選びのポイントは、美しい日本語で書かれているかどうか、です。
美しい日本語はリズムが良く、読んでいても楽しく、歌を口ずさむように心地がよいとされています。

代表的なのは、国語の教科書に出てきた「徒然草」や「枕草子」、「源氏物語」「平家物語」などです。
(かといって、最初の読み聞かせで「祇園精舎の鐘の音……」を選択する親はいないでしょうが)

本書には、上記のほかにも、「美しい日本語」で書かれた絵本がたくさん挙げられていました。
挙げられていた本は、著者や出版社の方々が、実際に声に出して読むというチェックをしたうえで選び抜いたものだそうです。

「どんな絵本を選べばよいか分からない…」と感じる方は、まずはこのリストから数冊選んでみるとよさそうです。

また、いわゆる「音読テキスト」には多くの文章がまとめてあります。

我が家にも一冊あります。
「わがはいはねこである…」「メロスはげきどした」「じゅげむじゅげむ…」など子どもと一緒に読んで楽しんでます。
音読用に、こういう本を一冊用意してもいいかもしれませんね。

暗記するレベルのお気に入りができれば、読み聞かせ大成功とのことです

親のはたらきかけがカギを握る

とはいっても、子どもが読書習慣を身につけるまでは少し時間が必要です。

まずは、親が読み聞かせを行い、本を好きになってもらうところが入り口です。

また、子どもが自分で本を読めるようになるまでは、段階があります。
文字が読める=本が読める、ではありませんので、やはり 10 歳までは読み聞かせをベースとし、音を注入しましょう。

加えて、自宅の環境でも一工夫が必要です。
自宅では、いつでも本を読める状態にしておきましょう。
本棚は子どもの手の届くところに用意し、本を埋めておくことが読書好きをつくる第 1 歩です。
図書館に通い、本をごそっと借りておくのがよさそうです。

また、日常生活に「本を読む時間」を確保することも重要です。
親は仕事や家事、子どもは習い事で忙しいのは承知の上ですが、なんとか一日の中にゆっくり読書ができる時間が確保できるとよいですね。

そして、ぜひ親が本を読んでいる姿を見せてあげたいものです。
本を読もうと言いながらスマホをいじっていては、説得力ゼロですからね。

読書は習慣。
子の習慣づくりは親の役割です。

まとめ

本書では読書の必要性が簡潔的にまとめられています。
お年玉でゲームソフトを買うのもよいですが、本という選択肢はいかがでしょう。

本日は、書籍『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』より、
・読書で日本語了解能力の基盤をそだてよう
・まずは徹底的に読み聞かせを
・子の読書習慣をつくるのは親の役割。本を好きになる環境を提供しよう。

上記 3 点について、私なりに要約・感想を記しました。

これまで本ブログでは、読書を推奨する書籍を数冊紹介してきました。
完全に私の主観というバイアスがかかっていますが、読書が子の成長に悪影響ということはないでしょう。
子どもであっても大人であっても、常に本が身近にある生活を送りたいですね。

本書は、読書習慣のあるお子さんの親にとっては、背中を強く後押ししてくれる内容となっています。
反対に、あまり読書習慣のないお子さんの親にとっては、習慣作りの第一歩を踏み出すために参考となる内容が盛りだくさんです。

加えて、本書では著者おすすめの書籍も 100 冊以上紹介されています。
このリストがあれば、「どの本を読んだらいいか…」と迷う必要もないでしょう。
わたしもリスト内の本を数冊借りて子どもと読みましたが、食いつきがよかったです。

親子で楽しい読書ライフを送りましょう。

ぜひ手に取ってみてください。

【こんな書籍もオススメです】

読書を推奨している書籍は複数あります。
何才でもいい(大人含む)ので、とにかく読書を習慣にしましょう。

絵本だけでなく、図鑑も最高の知育教材の一つです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました