アドラー心理学に触れ、対人関係の悩みを解決しよう『嫌われる勇気』【書籍感想】

たくさんの悩み 書籍感想

おはようございます。

みなさんは、対人関係に悩みを抱えていませんか?
「対人関係の悩みなんてない!」と言える人は、ごくごく少数かと思います。
google で「対人関係」と検索ワードを入力すると、続く単語は、「ストレス」「悩み」です。
多くの方が、大なり小なり対人関係の問題を抱えていることが推察されますね。

本日は、『嫌われる勇気』という書籍の感想記事です。
この本を読んで、対人関係の悩みに対する考え方を変えていきましょう。

アドラー心理学に触れ、対人関係の悩みを解決しよう『嫌われる勇気』

記事の内容は、以下の通りです。

  1. 承認欲求を捨てよう
  2. 「課題の分離」という考え方を学ぼう
  3. 「嫌われる勇気」を持ち、自由に生きよう

それぞれの内容についてみていきます。

承認欲求を捨てよう

承認欲求とは、「他者から認められたい」という願望です。
周りから尊敬されたい、いい地位を得たい、注目されたい…など挙げればキリがありません。
社会生活を営む人間であれば、誰しも満たしたい欲求です。

しかし、本書ではその承認欲求を持つことをきっぱりと否定しています。
理由は、承認欲求を満たす=「自分ではない誰か」の期待を満たすことが目的になってしまうからです。
「誰かに認められたい」が根底にある生き方は、自分ではなく他者の人生を生きることになります。

人生における「自分の軸」がないと、生き方がブレてしまいますね。

また本文中には、「他者もまた、あなたの期待を満たすために生きているのではない」とも記載されていました。

個人的には、この箇所と次項の「課題の分離」がこの本のハイライトだと感じました。

「課題の分離」という考え方を学ぼう

このように考えたことは今までありませんでした。

「課題の分離」とは、

・ある問題に直面したときに、「これは誰の課題なのか?」という観点を持つこと。
・課題に対する選択によってもたらされる結末を引き受けるのは誰か?で誰の課題かを見分けること。

と、本文中で述べられていました。

そして、大切なことは、
・他者を自分の課題に踏み込ませない。
・自分も、他者の課題に踏み込まない。

とのことです。

この考えに基づくと、
例えば、勉強しない子どもに対して、「勉強しなさい」と親が口出しする場面。
「勉強しないこと」による責任を引き受けるのは、子ども自身です。親ではありません。
なので、これは子ども自身の課題となります。
そのため、親が口出しすることは NG、となります。
(もちろん、放っておけばよいという意味ではありません。本書ではその点についても言及されています。)

この考え方には、個人的にはかなり衝撃を受けました。
今までの自分では持ち合わせない考えでしたし、やや極端な印象を持ったためです。

「嫌われる勇気」を持ち、自由に生きよう

本書のタイトルでもある「嫌われる勇気」について言及している箇所もありました。

その箇所によると、自由に生きる=自分の生き方を貫くためには
他者の評価を気にせず、承認されないかもしれない・嫌われるかもしれないというコストを払う必要がある。
と解説されています。

自分の生き方について、相手がどう思うか。これは相手が決めることです。

確かに、自分の思った通りに生きている人は、他人にどう思われるかなんて気にしていないのかもしれません。
自分自身の評価がより重要、となっている状態でしょうか。

個人的には、現時点では、色々な承認欲求を捨て去ることはまだ難しそうです。
そのような境地に至る日が来るのでしょうか。日々、学び続けるのみです。

まとめ

本書籍には、対人関係の悩みを解消するための糸口になる示唆がたくさんありました。
本記事では個人的に学びが多かった箇所を要約しました。
本書には、本記事で記載した点以外にも、悩み解消や生きるヒントが多く記載されていると思いました。

個人的には、クスリにも毒にもなりうる考えでもあるかと感じました。
特に、承認欲求を否定する、という点は、受け入れがたい点もあるかもしれません。

こういう考えを鵜呑みすることなく、しっかり咀嚼して自分のものにしたいですね。

本書はある青年と哲人の会話形式で話が展開されていきます。
参考書のような堅苦しい記載ではなく、青年独特のセリフ回しもあり、非常にテンポよく読み進めることができました。
人によるかもしれませんが、職場関係、子育て、夫婦関係などの対人関係に関する悩みを一気に解消するインパクトのある内容だと思います。

ぜひ手に取ってみてください。

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