私ってこれかも…と反響『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』

繊細なイメージ 書籍感想

おはようございます。

些細な事でストレスを感じ、生きづらい…
みなさんはこんな悩みをお持ちではないでしょうか。

我々は、24 時間、周囲からの刺激に影響を受けながら生活しています。
もちろん、刺激に対する反応は人それぞれですが、世の中にはその影響を強く受け、生きづらさを感じている人々が存在します。
そんな「繊細さん」について焦点を当てた書籍を読む機会を得ましたので、取り上げたいと思います。

本日は、書籍『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』(著者:武田友紀さん)の書評・感想記事です。

本書を読み、繊細さんへの認識を深めましょう。

私ってこれかも…と反響『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』

記事の内容は、以下の通りです。

1.繊細さんは「半自動的に」感じてしまう。
2.繊細さんは、他の人の「分からない」という感覚が「分からない」
3.相手との境界線を引き、ペースを守ること。

それぞれの内容についてみていきます。

繊細さんは「半自動的に」感じてしまう。

「繊細さん」は本書がメディアに取り上げられたこともあり、馴染みのある言葉かもしれません。
この繊細さんは、 HPS (Highly Sensitive Person) という「環境感受性がとくに高い人たちを表すラベル(Japan Sensitivity Research HP より)」気質をベースとした人のことを指します。

本書によると、繊細さんは脳の神経システムに特徴があり、些細なことに「気がついてしまう」仕組みになっているとのことです。
つまり、周りの人や環境の変化の影響を受けやすいことは、HSP の人にとっては仕方がないということです。
そのため、気づいたことに「どう対応するか」を知ることが、繊細さん自身を守るために必要と本書では紹介されていました。
気づいたもの・ことに半自動的に対応し、振り回されてしまっていては疲れてしまいます。

「こんなことが気になる私っておかしい」と思わないことですね。
そもそも、繊細さんは脳の仕組みがそうなっているのですから。

繊細さんは、他の人の「分からない」という感覚が分からない。

本書によると、これが繊細さんにとって最大の罠とされていました。
繊細さんは、他の人の言動に対して「なんでこれに気がつかないの?」「なんであんなに雑に仕事ができるの?」と感じてしまいます。
それが原因となり、悩み・ストレスを感じているそうです。

これに対して著者である武田さんは、「自分(繊細さん)が当たり前に持つ感覚が、他の人にはないのではないか?」と疑問に持ってほしいと述べています。
そうすることで他者の見え方が大きく変わるとのことです。

繊細さんでなくても、「なんで分かってくれないの」と思うことはありますよね。
発想の転換が必要ということでしょうか。ないものはないですから。

相手との境界線を引き、ペースを守ること。

繊細さんの特徴として、自分を押し殺し頼まれたことを引き受けてしまうことがあるようです。
察する力が高いあまり、自分よりも相手を優先し、「そのくらいだったら…」と相手のリクエストを叶えてあげたくなる。
そして頼まれごとは増えていき、気がついたら自分のキャパシティーを超え、疲れ切ってしまいます。
挙句の果てに、着地地点は「断れない自分」が悪いんだと強引に自己完結…
そんな経験がある方もみえるのではないでしょうか。

でも、本当に大切なのは自分です。
自分のことは自分で守り、ケアするしかありません。
リクエストばかりしてくる(と感じる)人からは距離を取り、わがままなくらい自分を優先しましょう。
本書では、相手との境界線を保ち自分のペースを守るために、相手との間に物を置いたり、アクリル板で仕切られているイメージをもつとよいと紹介されていました。
そして、最も大事なことは「これを続けたらまずい」と思ったら全力で逃げることです。

「相手に悪い」も重要ですが、自分自身を大切にしてあげましょう。

まとめ

繊細さんの特徴を知り、適切な対応を学びましょう。
繊細さんも、非繊細さんも心地よく暮らせるとよいですね。

本記事は、書籍『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』より、
・繊細さんは、「半自動的に」感じてしまう仕組みになっていること
・繊細さんは、相手が「分からない」かもという視点を持ってみるとよい
・大切なのは自分。相手との境界線を意識しよう
上記 3 点について、私なりに要約・感想を記しました。

私は繊細さんではないのですが、本書の内容の一部は共感できる箇所もありました。
おそらく、万人が繊細さんかどうかは、はっきり白黒つけられるものではないと思います。
今後こういう人に出会う機会があれば、気にかけて接したいと思いました。

本書は、繊細さんが生きる上でヒントになりそうな知恵が多く紹介されていました。
また、非繊細さんであっても多くのことを知ることができ、勉強になったと感じました。
出版当時は、メディアでも取り上げられて話題になった本です。
ぜひ一読してみてください。

繊細さん・非繊細さんであっても自分を大切に生活していきましょう。
自分は自分、相手は相手。「課題の分離」です。

ぜひ手に取ってみてください。

【こんな書籍もオススメです】

相手は相手。「課題の分離」という考えは人生を変えるインパクトがあると個人的には思っています。
興味がある方は、アドラー心理学に触れてみるとよいかもしれません。

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