おはようございます。
本書は図書館でふと目に止まり、手に取りました。
著者である近藤麻理恵(こんまり)さんは 2011 年に本書を出版し、いくつかのテレビ番組にも出演されていました。私もおぼろげながら、『中居正広の金曜日のスマたちへ』を見た記憶があり、こんまりさんが提唱する片づけ方法に「へー」と感じたことを記憶しています。
まとめでも申し上げますが、本書を読み、「人生がときめく片づけ」のノウハウだけでなく、こんまりさん独特の感性にも触れることができました。良い読書体験となりましたので、記事にまとめます。
本日は、書籍『人生がときめく片づけの魔法』(著者:近藤 麻理恵さん)の要約・感想記事です。
本書を読み、人生を変える片づけのお作法を学びましょう
『人生がときめく片づけの魔法』
記事の内容は、以下の通りです。
1.片づけても片づかないのはなぜ?
2.片づけステップ①まず捨てること
3.片づけステップ②モノの位置を決めること
それぞれの内容についてみていきます。
片づけても片づかないのはなぜ?
一般的な片づけの方法と言われて、「あー、あの方法ね」と思いつく人はいないと思います。万人に共通する片づけの方法はなく、ほとんどの人が自己流で行っています。もちろん、片づけ方法を学ぶ機会などありません。学んだことがないので、「途中で断念したりリバウンドなどの失敗をして当然」とこんまりさんは断言しています。
本書では、一度片づけたら絶対にリバウンドしないとする方法が紹介されていました。そのコツは「一気に、徹底的に」行うことです。こんまりさんが提唱する片づけは短期間で高揚した気分で行うことから、「祭り片づけ」という独特のネーミングがされていました。
この「祭り片づけ」によって完璧に片づいた状態を経験することで、以前の散らかった状態には戻れなくなるそうです。これが、リバウンドは絶対しないという根拠でした。
その「祭り片づけ」の具体的な方法は、①まずモノを捨てること、②その次にモノの位置を決めることです。必ず、この手順で行うことが重要です。
たしかに、片づけの方法なんて習わないですね。
片づけにもお作法があるようです。
片づけステップ①まず捨てること
片づけでは、この「捨てる」作業を一気に完璧に終わらせることが大切です。捨てる作業が終わるまでは、決して収納のことを考えてはいけません。家じゅうに散らばっているモノたちをジャンル別に一か所に集め、捨てる / 残すの判断を進めていきましょう。
このときの判断基準が、こんまりさんを一気に有名にした「触った瞬間、ときめくか」です。
片づけのときには「要らないモノ・捨てるモノ」を選ぶのではなく、「残したいモノ」は何かということを考えましょう。このとき、必ず一つ一つのモノに触れてそれらと向き合う時間を作ることが必要です。片づけは、モノそのものだけでなく、モノを通して自分と対話するという側面もあるようです。触れて、ときめきを感じれば残し、それ以外は感謝の念を込めて捨てましょう。
このようにして残った「ときめくモノたち」に囲まれて生活することによって、あなた自身もときめく存在へなっていくそうです。
モノの役目は、持っている人を幸せにすることです。つまり触った瞬間、ときめくのです。
片づけステップ②モノの位置を決めること
触った瞬間のときめきを基準にして残すモノを決めたら、ようやく収納へ移行します。
こんまりさん流の片づけにおける収納とは、家にあるあらゆるモノの「定位置」を決めることです。定位置を決めることができれば、何も考えずに日常の片づけができるようになり、そのパワーを有意義なことに回すことができます。
ポイントは、「すべての」モノの定位置を決めることです。一つでも住所不定のものが生まれると、そこから一気に散らかるリスクが増加します。
こんまりさんは、モノは「使う場所別」(台所や洗面)ではなく「種類別」に分けて収納することを推奨していました。この際、他の書籍では「家事動線を意識した収納」がよく提唱されます。しかし、狭い日本の住宅において、数歩で済む距離を優先した収納によってモノが散らかるリスクを高めるより、「どこに何があるかわかる収納」の方が絶対にいいそうです。
また、「収納スペースがない」という悩みもよく耳にします(我が家もそう)。しかし、こんまりさん流の片づけではステップ①でモノの量が圧倒的に少なくなるので、収納のスペースが足りなくて困るということはまずないようです。そのため、片づけは必ず捨てる→収納という順番で行いましょう。
収納はあれこれ工夫するのではなく、シンプルにしましょう
まとめ
片づけにもお作法があります。
祭りの高揚感で、一気にカタをつけましょう。
本日は書籍『人生がときめく片づけの魔法』より、
・自己流の片づけはリバウンドのもと。お作法を学ぼう。
・まず不要なモノを捨てること。残すのは、触った瞬間ときめくモノ。
・収納とは、すべてのモノの定位置を決めること。可能な限りシンプルに。
上記 3 点について、私なりに要約・感想を記しました。
本書は 2011 年に出版された書籍ですが、内容はまったく色あせないと感じました。
むしろモノが増えて物質的には豊かになっていく現代において、多くの人が学んだ方がよいのではないでしょうか。
私も本書を読み、プチ祭り片づけを行いました。洋服だけでゴミ袋 3 つ分は捨てました。お役目を終えているモノは、案外多いようです。
本書では実用的な片づけのノウハウが学べるだけでなく、こんまりさん独特の感性も触れることができます。片づけを「祭り」、洋服があふれ出ているチェストを「景気のいいハンバーガー」と表現するなど、こんまりさん自身はふざけているつもりはないのでしょうが、クスっと笑える箇所も多くありました。この点も含め、おススメの書籍です。
家にあるモノで、あなたの心はときめいてますか?
ぜひ手に取ってみてください。
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