おはようございます。
本日も、書籍『 Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』を取り上げます。
part 1 では、修正力と、能力の輪の内側のことに時間とエネルギーを注ぐ大切さを紹介しました。
未読の方は、こちらからどうぞ。
part 2 の本記事では、承認欲求、世界で起こるできごと、読書に対するドベリさんの考え方を紹介します。
前者 2 つは、テクノロジーが発達し、世界中と繋がることが容易になった現代だからこそ、自分自身の日常を大切にするために頭に留めておくべき思考法です。3 つめは、読書に対するドベリさんの考え方です。
それぞれの要約と学んだこと、および私なりの解釈をまとめたいと思います。
本日は、書籍『 Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』(著者:ロルフ・ドベリさん)の要約・感想記事です。
本書を読み、生き方のヒントを学びましょう
より良い人生に承認欲求は不要『Think clearly』
記事の内容は、以下の通りです。
- SNS や他人からの評価から離れよう
- 世界で起こるできごとに責任を感じるのはやめよう
- いい本は、続けて 2 回読もう
それぞれの内容についてみていきます。
SNS や他者からの評価から離れよう
Meta(旧 Facebook)、X(旧 twitter)、Instagram、Youtube にブログ…SNS はもはや私たちの日常の一部となりました。
「いいね!してね」や「good ボタン押してね〜」はもはや SNS 上の常套句です。
現代においては、この「周囲からの評価」がたいへん重要視されているようにみえます。
しかし、いくら世間の評価を気にしても、あなたがすることや作り出すもののでき具合は変わりません。
ドベリさんはこのことを「悟り」と表現しており、彼自身この悟りのおかげで、書籍を執筆する際の「他人(読者)からの評価を気にする」という監獄から自由になったそうです。
社会の中で生活する以上、周りの人からどう思われるかはとても気になるでしょう。
しかし、ドベリさんによれば、それは思っているよりもずっと、どうでもよいことです。
他人がどう思うかは、誰にもコントロールできません。しかし幸いなことに、どれもコントロールする必要はありません。
大切なことは、自分自身がどう感じているかです。自分の人生の主人公でいるために、自分自身の評価を大切にし、他人の意見に流されず、自分で決断しましょう。
承認欲求を捨て去るのです!
世界で起こるできごとに責任を感じるのはやめよう
スマホの登場により、私たちは世界中と 24 時間繋がるようになりました。
いつでもどこでも、私たちは手元の端末 1 つで、日本国内はおろか、世界のありとあらゆるニュースに触れることができます。
しかし、そこで報じられる内容は、世界がゆっくりと着実に良くなっているという事実ではなく、インパクトがあり、読者の注意を惹くような惨事ばかりです。
未だに残る戦争や紛争、公衆衛生の整備が不十分で感染症に苦しむ地域、栄養失調で痩せ細った子どもの姿、刻一刻と深刻化する地球温暖化…
どれも胸を痛めるものばかりで、「世界はいっこうに良くならない」と悲しみ・憤り・無力感を感じることもしばしばあるのではないでしょうか。
これらの感情の対処法として、ドベリさんは「世の中は不公平であり、公正さを保つシステムなど存在しないと割り切ること」を推奨しています。
半ば開き直りのようにもとれるこの態度ですが、ほとんどの人(各国の首脳クラスでさえも)は、世界で起きている困難に対する具体的な対処法を持ち合わせていません。
そんな私たちにできることは、世界の諸問題に対して絶望し嘆くことではなく、一人一人にできることには限界があると認めることです。
人災であれ自然災害であれ、災いの発生は時も場所も選びませんし、なくなることもありません。これらのことに対して、社会的に無責任であることは、決して悪いことではありません。
それよりも焦点を当てるべきは、自分自身の日常です。人生で遭遇する数々のトラブルや災いと、あなたの人柄は関係ありません。割り切ったうえで、毎日の生活のなかで、自分に何ができるのかを考えましょう。
どうしても何か世界に貢献したい!と考える方は、あなたに代わって適切な行為をしている団体に、お金を寄付しましょう。
寄付の他に、入ってくる情報(ニュース)を制限するのもいい方法です
いい本は、続けて 2 回読もう
これは、読書の効果を最大化するための方法として紹介されていました。
人間の記憶の定着率は、インプットの回数と関連します。
本書では、記憶の定着率は 1 回の読書ではわずか 3% 程度であることに対して、2 回では 30% にまで引き上げることが可能というデータをもとに、1 冊の本を複数回読むことを推奨しています。
気に入った音楽を 2 回、3 回とリピート再生することは、ごく普通のことです。読者も同じように捉えてみましょう。
本を選ぶ際には、まだ 20 代のうちは、ジャンルを限定せずに幅広い内容のものから選びましょう。多くのジャンルに触れるうちに、自分にとっての好き嫌いがわかってきます。
読書のジャンルを狭めるのは 30 代に突入してからでも遅くありません。
上記のためには、可能であればネットではなくリアル店舗や図書館に足を運ぶ機会を設けましょう。書店だけではなく図書館でも、話題の本やジャンルについての特集コーナーが組まれていることも多いです。
「この本!」と事前に決めて臨むだけでなく、ふと目に入った本を選ぶのもいいですね。
読書は最高にコスパの高い自己投資の一つです。ぜひ習慣にしましょう。
まとめ
本書に紹介されている思考法は、先人たちが学術研究をもとにつくりあげた「人生をより良く生きるために使う道具」です。ご自身にピッタリの道具を探しあて、ありがたく活用しましょう。
本日は、書籍『 Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』より、
- 周囲からの評価は重要に思えるが、そのコントロールは不可能であり、不要。他人の評価から離れよう。
- 世界で起こるできごとに責任を感じるのはやめよう。惨事に対して無責任でいることは悪いことではない。少しでも助けたいと感じるなら、お金の寄付をしよう。
- 良い本は 2 回続けて読もう。多読よりも精読がオススメ。
上記 3 点について、私なりに要約・感想を記しました。
周囲の評価から離れることの重要性は、アドラー心理学における「承認欲求を捨てよ」という考えと同じです。また、他人がどう思うかはコントロール不要という考えは、同じくアドラー心理学で「課題の分離」という表現で紹介されています。
表現方法は多少異なりますが、多くの書籍で紹介されている「よりよい人生を生きるために必要なこと」は、このようにオーバーラップしています。他者の評価から離れることや、「他人は他人」と考えることは、それだけ不偏的な事実であり、大切だということです。
一度きりしかない人生ですので、他人に流されず、自分の軸を持って生きてましょう。
人類が行きている限り、世界の惨事は決してなくなりません。これらの惨事に対して、社会的に無責任でいることが悪ではないというドベリさんの主張は、それらを「ないもの」として扱うのではなく、あくまで一人一人がそれぞれの日常を(特に能力の輪の内側のことに対して)精一杯生きるべきだというメッセージだと私は理解しました。
良い本を続けて読むという考えは、私も全面的に賛成です。
本読むときには、1 回目で概要を掴み、内容が気に入ったのであれは、2 回目の読書で要点を掴む。さらに、学んだ内容をノートに書き出したり、ブログや SNS でアウトプットすれば、さらに定着率は高まります。
アウトプットは周囲の人へのお知らせではなく、自分自身の学びを最大化するための方法です。学んだ内容を自分の生活や人生に活かしてこそ、読書を有効活用していると言えます。
本書には、ここまでに紹介した 5 つのみでなく、非常に多くの「人生の羅針盤」が記されています。本書を読み、1 つでも参考になる考え方と出会い、人生が好転するきっかけとなれば幸いです。
ぜひ手にとってみてください
【オススメ本の紹介】
『FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』
世界は着実に良くなっていることを、データを基に学ぶことができます。TV でみる惨事は、世界のうち、ごく一部の地域の出来事です。それを無視していいという意味ではありませんが、世界を正しく認識するという習慣を学びましょう。
『アウトプット大全』
インプットした情報は、アウトプットしてこそ身につきます。
インプット 3:アウトプット 7 の比率を目指し、どんどん行動しましょう!
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