理学療法士 「働きながら大学院進学」にむけた事前準備 3 つを紹介(1)

自薦準備 働きながら大学院

おはようございます。

本日は働きながら大学院進学シリーズの 2 記事目です。先日の記事では、大学院(修士課程)で学べること・得られるものについてまとめました。未読の方は、こちらからどうぞ。

本日の記事では、進学を考える上で念頭に置いておくべきポイントについてまとめました。

大学院では多くのことを学べますが、決して楽な期間ではありません。無事に修了を迎えるためには、事前の準備が大切です。入学したはいいものの、スケジュールがギリギリすぎてしっかり学べなかった、とならないようにしたいですね。
なお、本記事における「大学院」とは、基本的に修士課程を指しています。

私の進学経験をシェアできればと思います

理学療法士 「働きながら大学院進学」にむけた事前準備 3 つを紹介(1)

記事の内容は、以下の通りです。

  • 入学の動機や、大学院で学びたいことを明確にしておく
  • 費用を調べておく
  • 家族や職場の理解を得ておく

それぞれの内容についてみていきます。

入学の動機や、大学院で学びたいことを明確にしておく

大学院入学の志望動機や、大学院で学びたいこと・身につけたいことは、指導教官との事前面談の際に必ず聞かれる点です。また、入学に必要な書類にも記載する必要があります。しかしそれ以上に、この点は大学院生活を送るうえでの自分にとっての指針ですので、明確にしておかないと意志がブレます。

私の場合は、最初に大学院進学を考え出したのは、「このまま病院勤務だけの PT になるのはマズいな…」という漠然としたモヤモヤからでした。ちょうど同じタイミングで出身大学の教授から指導を受ける機会があり、「この教授のもとで論理的思考を身につけたい」という気持ちが芽生えました。また、その頃から自身の臨床でも循環器疾患のリハビリを担当する機会が増えていたこと、その教授の専門領域が心臓リハビリだったことも重なり、「循環器疾患のリハビリについて専門性を高めたい」という気持ちが強くなっていきました。

これはあくまで私の場合です。動機や学びたいことは人によってさまざまだと思います。志望動機にいい / 悪いなんてないと思いますが、大学院生活の軸になる部分ですので、しっかりと考えた方がよいでしょう。

費用を調べておく

大学院に進学することは、当然ですがお金がかかります。入学金や年間の授業料は大学によって異なるため、事前に確認しておきましょう。費用は国公立大学のよりも私立大学の方が高いことが多く、国公立大学で合計 150-200 万円程度(入学金 25-30 万円、授業料 50-60 万円/年)で、私立大学はそれよりも多く必要です。
加えて、所属する研究室によっては懇親会やイベントがあるでしょう。私の所属した研究室でも、納涼会や歓送迎会、ゼミ旅行などのイベントがありました。
一方、大学院入学の場合は、大学入学とは異なり、教科書を購入しなければならないということはありません。私も教科書は一切購入しませんでした。

このように、大学院進学には大きな費用が必要です。

家族や職場の理解を得ておく

働きながら大学院に進学し、無事に終了を迎えるためには、家族や職場の理解と協力が欠かせません。自分の生活に関わる人たちには、必ず相談をしておきましょう。

<家族>
働きながらの進学では、自分自身が頑張ることはもちろん必要です。しかし、家族がいる人にとっては、家族の理解・協力も必須となります。必ず事前に相談し、自身の進学に対する考えや思いを伝えておきましょう。
具体的には、在学期間中の平日は講義やゼミのため、休日は研究活動のために、家族との時間がとれない可能性があることを伝えておきましょう。特に研究発表会や論文提出の期日前は、自分のことで精一杯で、余裕はありません。また、前述のように進学には大きな費用が必要となることも相談し、理解を得ておいた方がいいでしょう。

<職場>
働きながらの進学ですので、職場への相談と理解を得ておくことも必須です。施設によっては進学に対して所属長 / 責任者の許可が必要な場合もあります。そのほかにも、平日は講義やゼミ出席のために時間外勤務が困難になること、職場でのデータ収集を行う場合は協力を依頼することなど、事前の相談が必要な項目はいくつかあります。もし上司や先輩に大学院修了者がいれば、進学前の準備に関するアドバイスをもらいましょう。大学院進学を志す人はまだまだ少数派だと思いますし、同志に対してはきっと協力してくれるはずです。

働きながら進学して無事に修了をむかえるためには、周りの人の協力が必須であることを覚えておいてください。

私も喜んでサポートしますよ!

まとめ

働きながらの進学は、お金も準備も必要です。その分、取り組んだ内容は自分自身の血となり肉となります。進学を考えている方を応援します。

本日は、『理学療法士 「働きながら大学院進学」にむけた事前準備 3 つを紹介(1)』として、

・まずは入学動機や学びたいことを明確にすること。思いを言語化することが必要。

・費用も必要。国公立大学の場合、2 年間で 150-200 万円。私立大学ではそれ以上のことが多い。

・周りの人の理解と協力が不可欠。家族や職場にはよく相談を。サポートしてくれる人はきっといる。

上記 3 点について、私の経験や考えをまとめました。

私自身は独身時代に修士課程を修了しました。今振り返ってみると、私の大学院生活は彼女(今の妻)や職場の皆様の大きな協力のもとで成り立っていたことを感じます。妻は、休日もパソコンにかじりついている私に対して不満を抱くことも少なくなかったと思いますが、献身的に支えてくれました。職場の皆様は、定時でサッサと帰ることを理解してくれ、ときには仕事のサポートもしていただきました。加えて、研究データ収集にもご協力いただきました。これらに対しては、感謝してもしきれません。

働きながら大学院へ進学した方々には、おそらく大なり小なりこのような経験があるこそ、同志に対しては協力を惜しみません。ぜひ身近な人に相談してみてください。もちろん私あてにコメントを残してくださっても構いません。

本記事では事前準備を 3 つ紹介しました。「働きながら大学院」のための事前準備は、これらに加えてもう少し必要です。そのほかの項目については、別の記事で紹介したいと思います。

本記事の内容が、進学を考える際に参考になれば幸いです

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