心臓リハビリテーション認定医・上級指導士 申請までの道のり 4 ステップを解説!

理学療法士の仕事

おはようございます。

心臓リハビリテーションに従事する医療職の方であれば、「心臓リハビリテーション指導士」という資格について、ご存知の方も多いと思います。

実はもうひとつ、心臓リハビリテーションに関する資格として、「心臓リハビリテーション認定医・上級指導士」と呼ばれる上位資格が存在しています。

詳細は後述しますが、先日紹介した専門理学療法士を目指す課程で、(プラス α の努力は必要ですが)こちらの資格も並行して目指すことが可能だと気が付きました。

そこで、今回の記事では、心臓リハビリテーション認定医・上級指導士の制度と、申請までに必要なステップについて、調べたことをまとめたいと思います。

心臓リハビリテーション指導士、さらなる高みへのステップです!

心臓リハビリテーション上級指導士 申請までの道のり 4 ステップを解説!

記事の内容は、以下の通りです。

  • 心臓リハビリテーション認定医・上級指導士制度の概要
  • 申請までの道のり
  • 私の現在位置と、今度の予定

それぞれの内容についてみていきます。

心臓リハビリテーション認定医・上級指導士制度の概要

心臓リハビリテーション認定医・上級指導士(以下、上級指導士)は日本心臓リハビリテーション学会が 2015 年に制定した制度です。

「心臓リハビリテーション認定医・上級指導士制度」は、心臓リハビリテーション指導士資格保有者のうち、心臓リハビリテーションプログラムを管理・運営・統括する能力を備え、わが国の心臓リハビリテーションの質の向上と普及・発展に積極的に取り組む意欲を持ち、この分野において一定以上の実績を有する者に対して、医師には「認定医」、医師以外の者には「上級指導士」の資格を認定し付与する制度です。

日本心臓リハビリテーション学会ホームページ 心臓リハビリテーション指導士認定医・上級指導士ページ (https://www.jacr.jp/jacrreha/physician_system/)より引用

上級指導士の前段階として、心臓リハビリテーション指導士(以下、指導士)の資格があります。

2023 年時点では全国で 7000 名程度の指導士が存在しており、私もそのうちの一人です。資格を取得している職種は医師の他、看護師や理学療法士、検査技師や栄養士など幅広く、心臓リハビリテーション分野においては、広く普及している資格であると言えます。

一方、上級指導士は指導士と比べて取得人数が少なく(学会ホームページで確認する限りでは、全国で 170 名程度)、取得までの道のりも険しいです。そのため、もし上級指導士になることができたら、心臓リハビリテーションにおける貴重な人材になれることは間違いないでしょう。

まさに心リハのスペシャリストです

申請までの道のり

ここからは、資格申請までに必要なステップを解説します。必要はステップは、全部で 4つです。

申請までに指導士の資格を 1 回以上更新し、申請年度の学会費を納めていること

指導士の更新は 5 年ごとなので、上級指導士を申請するためには、指導士の資格取得から少なくとも 5 年経過していることが必要です。また、更新のためにはその期間で所定の単位を取得する必要があります。

つまり、上級指導士申請のためには、心リハ指導士としての継続的な活動(と学会年会費などのお金)が必要となります。

申請時から過去 5 年間に、所定回数の学会発表または論文発表をしていること

申請のためのステップには、学会 / 論文発表が含まれます。このステップでは、申請時から過去 5 年間に、下記 3 つのうちいずれかを満たす必要があります。

  1. 心臓リハビリテーション学会(以下、心リハ学会)学術集会で筆頭者として 1 回以上発表、かつ心リハ学会誌(または査読のある学術誌)に心臓リハビリテーションに関連する原著論文または総説論文(共著可)を 1 編以上発表していること。
  2. 心リハ学会誌(または査読のある学術誌)に心臓リハビリテーションに関連する原著論文または総説論文(筆頭者)を 1 編以上発表していること。
  3. 心リハ学会誌(または査読のある学術誌)に心臓リハビリテーションに関連する原著論文または総説論文(共著者)を 3 編以上発表していること。

学会発表は筆頭演者でなければならない点と、論文および総説では、満たすべき条件が筆頭 / 共著者で異なることに注意が必要です。

20 例の経験実績報告

このステップでは、自施設または関連施設における心臓リハビリテーションの経験を、所定の書式に沿って報告する必要があります。

症例報告は指導士申請の条件でもありますが、指導士の場合は 10 例なので、2 倍です。頑張りましょう。

所属長の推薦を得る

上級指導士申請のためには、所属長からの推薦が必要です。所定の用紙に、必要事項を記入してもらいましょう。

ご自身が所属長の場合は、自薦でも大丈夫とのことです。

以上が、申請に必要なステップです

私の現在位置と、今度の予定

上記を踏まえて、私の現在位置と今後の予定を述べたいと思います。

私は昨年に 1 回目の心リハ指導士更新を済ませたため、残るステップは学会 / 論文発表と、症例報告と、所属長の推薦を得ることです。

所属長の推薦は最後として、学会 / 論文発表は、専門理学療法士を目指す課程で作成するものを利用しようと思います。論文の投稿雑誌は、心リハ学会誌を検討しています。心リハ学会誌は、専門理学療法士の申請条件である論文掲載先の指定雑誌の 1 つですので、上級指導士申請も兼ねるのであれば有力な投稿先となります。

次にタイムスケジュールです。
心リハ学会学術集会は例年 7 月に行われること、上級指導士の申請期間が 4-5 月(2023 年)であることに加えて、専門理学療法士の取得も目指すとなると、2024 年度中に論文投稿と学会発表を済ませ、2025 年度に専門理学療法士と上級指導士の申請をすることが、私にとっての最短ルートとなります。

ただし、最短で両者の申請ができれば言うことはないですが、かなりハードになりそうです。そのため、上級指導士の申請は 2026 年度にすることも許容して、それぞれの要件を満たして行きたいと思います。

詰め込みすぎて倒れでもしたら本末転倒ですからね…

まとめ

申請までの道のりはハードですが、自分へのチャレンジとして進めていきたいと思います。自分の人生ですので、舵を取るのは自分です。

本日は、『心臓リハビリテーション認定医・上級指導士 申請までの道のり 4 ステップを解説!』として、

  • 心臓リハビリテーション認定医・上級指導士制度の概要を紹介。上級指導士は、広く普及している心リハ指導士の上位資格。
  • 申請までに必要なステップは、1 回以上の指導士更新、学会 / 論文発表、20 例の症例報告、所属長の推薦を得ること。発表のハードルが高いか。
  • 私の場合、最短での申請は 2025 年度。ただし平行して専門理学療法士の取得も目指すため、2026 年度になるかも。

上記 3 点について、私なりにまとめました。

前回記事でまとめた専門理学療法士取得も含め、必要なステップを調べることで、この先の自分自身の行動に指針ができました。

宣言だけで終わらせないよう、これからの日々で精進したいと思います。

本記事を含めた過去 3 記事の内容は、はっきり申し上げて自分のためのものです。人によっては退屈な内容になってしまったかもしれません。お付き合いいただき、ありがとうございました。

上級指導士への課程も、適宜記事にまとめたいと思います。

目指せ上級指導士!

【オススメ書籍の紹介】

『サーチ・インサイド・ユアセルフ』
瞑想やマインドフルネスの入門書としてピッタリの内容です。
マインドフルネスは宗教的で胡散臭いと感じる方もみえるかもしれませんが、実は科学的なエビデンスも数多く報告されています。

『Think clearly』
よりよい人生を生きるための羅針盤になる 52 項目を学べます。
個人的には「大切なのはスタートを切ってからの修正力」が一番の学びでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました