おはようございます。
弊ブログ開設から半年以上が経過し、これまで 84 の書籍要約記事を公開しました。
本日から、少し切り口を変えて新しいシリーズを始めたいと思います。
このシリーズでは、私の職業である理学療法士の仕事を紹介していきます。
私の個人的な経験が反映された内容になると思いますが、いち理学療法士の働き方として、理学療法士を志す学生さんや理学療法士として新しく働き始めた方、また急性期病院への転職を考えている理学療法士の方の参考になればうれしいです。
本日は、急性期病院ではたらく理学療法士の 1 日を紹介します
急性期病院 理学療法士のお仕事を紹介
記事の内容は、以下の通りです。
- 出勤から始業時刻までの過ごし方
- 日中の勤務時間の過ごし方
- 勤務時間終了後の過ごし方
それぞれの内容についてみていきます。
出勤から始業時刻までの過ごし方
私が勤務している病院をはじめ、多くの病院では理学療法士の勤務は日勤です。日勤とは、午前から夕方にかけて仕事をすることです。当院のスタッフは、だいたい勤務開始時刻の 15-60 分前に出勤し、ユニフォームに着替えて始業の準備をします。
この時間は電子カルテで患者さんの状態を確認したり、リハビリ実施以外の業務(例えばカンファレンスの準備、リハビリサマリーやリハビリテーション計画書などの書類準備)を行います。朝の診療科(整形外科など)カンファレンスがあれば、そちらに参加する職員もいます。このように、始業からスムーズに動けるよう、始業時刻より前から何かしらの仕事をしていることが多いです。
そして始業時刻から朝の全体ミーティングを行います。ミーティングではリハビリ部署全体への連絡事項の伝達が行われます。ミーティングが終了してから、各職員ごとに患者さんへの理学療法を実施していきます。
勤務時間は、施設によってはフレックスもあるようです。
日中の勤務時間の過ごし方
当院では 9-12 時、13-17 時が理学療法を行う時間帯です。理学療法は、医師からリハビリが処方された患者さんに対して提供されます。
理学療法を含めたリハビリは、20 分区切りで行われます。この 20 分を 1 単位と呼びます。どの患者さんにどれだけ時間をかけるか(その患者さんに対してリハビリを何単位実施するか)は担当スタッフそれぞれの判断で決めます。可能であればじっくりと時間をかけて理学療法を行いたいところですが、各スタッフの担当患者さんは平均 12-13 名、多いときはそれ以上になるため、一日のなかの時間配分もリハビリ職員の重要なスキルとなります。
また、患者さんへの理学療法実施以外にも、リハビリ実施記録やリハビリカンファレンスの運営、多職種チーム活動への参加など、理学療法士の業務内容はけっこう多岐にわたります。
やりがいがある仕事ですが、まあまあ忙しいです
勤務時間終了後の過ごし方
定刻を迎え業務が終了できれば、リハビリ室の清掃を行って一日の仕事が終了となります。
勤務時間終了後の過ごし方は、速やかに帰宅、担当患者数が多いため理学療法実施数が多く余儀なく残業、勉強会や症例検討会の準備、研究活動など自己研鑽活動を行うなど様々です。
特定のスタッフだけが忙しくならないように、仕事量に偏りがある場合にはお互いに助け合う(患者さんの理学療法実施を代行するなど)体制もあります。近年では「可能な限り残業はなし」という目標だけではなく、それを実行する風土もできてきていると感じています。
私が新人だった頃は、多く残業していた記憶があります。
いい意味で時代は変わっていると感じます。
まとめ
当院(急性期病院)の理学療法士の 1 日を概説しました。
個人的には残業もそれほど多くなく、働きやすい職種だと感じています(と言っても理学療法士以外の仕事はしたことがないですが)。
本記事が理学療法の学生さんや新人さんにとって、急性期病院の理学療法士の仕事をイメージする一助になれば幸いです。
本日より新しいシリーズですが、書籍感想の記事も引き続き作成していきます。気になったテーマについて自由に記事が書ける点は、個人ブログの大きな利点です。
少し遅くなりましたが、今年度も弊ブログをご愛読いただきますようよろしくお願いいたします。
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